この部分は、現代の最新鋭のクルーズ客船にはない、あるいは見えない機材、装置が多く興味深い。特にカーゴハッチなんて無粋なものはクルーズ船には見かけません。もちろん船内で使う食糧やリネン類、乗客のトランクの搬入口は側面にあるでしょうが、この船の緑のカバーがかかったカーゴハッチは、船内で消費・利用するものではなく、輸出入のための本当の貨物を入れるためのものです。この時代は、客船と言ってもほとんどは貨客船でお客の他に貨物も運んでいました。ちょうど現代の飛行機と同じですね。旅客機といっても床下は、必ず貨物室になっていて、トランクだけでなく航空貨物を積んでいます。船が大陸間の交通の主役であった時代は、客船でも貨物を運んだというのは当然でしょう。貨物専用船に比べれば船足が速いでしょうから、急を要する貨物や揺れに弱い高価な貨物が積まれていたのではないかと思うのですが、どうでしょうか。
ここでは、まだ付けていなかった前面の壁も接着し舷側と接続しました。舷側と滑らかにつながるようにしましたが、こうして写真で拡大して見ると工作がまだまだですね。しかしこのキットを製作しているポーランドの出版社JSCの完成見本と比べれば少しはましなんじゃないかと思いました(笑)。
このデッキで残っている艤装品としては繋船柱とギャングウェイがあります。繋船柱は細かいので後に残すとして、ギャングウェイ(ステップ)はいかがなものでしょう。キットでは平らな板に印刷してあるだけですが、いかにも絵で描いてあります、という感じで折角、入念に作ったデッキに貼り付ける気になりません。どうするか、しばらく考えてみます。
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