鋭意製作中

8月に入りましたまだ完成していません。
今月こそ完成へ!

2012年3月26日月曜日

NDL Potsdam (56) - 上部プロムナードデッキの手すり(5)

別工法で作った上部プロムナードデッキ(ボートデッキ)の手すりができました。

台紙からハサミで切り出すと下の写真のようになりました。結構きれいにできました。この工法でのメリットは、支柱が均質にきれいにできることでしょうか。このところ支柱が太くなりがちだったのですが、今回は初期の細さがよみがえりました。熟練すれば、支柱はもう少し細くできるかもしれません。手間は相変わらずでしたが、品質は少し向上しました。



写真下:
その手すりをボートデッキに接着しました。注意点は前回と同じ。
余談ですが、こうして観るとプロムナードデッキの窓ガラスが歪んでいるのが気になります。これは透明フィルムが薄過ぎたのが原因でしょう。もう少し強度のあるものを選ぶべきでした。ドイツのペーパークラフト製作者たちは、OHP用の透明フィルムを使っているようです。次回(?)は、私もそれを使うことにしましょう。



写真下:
接着した手すりを上から見たところです。まだトップのウッド部分はつけていませんが、何とか真っ直ぐに設置できたようです。


2012年3月21日水曜日

NDL Potsdam (55) - 上部プロムナードデッキの手すり(4)

上部プロムナードデッキ(ボートデッキ)の手すりの作業が続いています。

今回は、別の工法でやってみました。

これまでは、手すりの支柱は台紙に描かれたラインを中心にして両サイドを切り離してストライプを残して使っていまいした。大分定着したのですが、カッターの刃がなまってくると、支柱が壊れてしまったり、壊れないように安全な工作をすると支柱が太くなり、不揃いになってしまったりします。そこで別の工法を考えたというわけです。


上の写真:
今回の部材には、ボートダビッドの基部がありますので、まずはその太さのストライプを作り、上下に糊をつけて台紙に貼ります。実際に基部の部材になる部分には糊がつかないようにします。

下の写真:
次に支柱になるストライプを厚紙から切り出します。これなら均一な太さで作れますし、失敗がありません。かなり楽に安定して作れます。
そしていつものようにボンドでコーティングした糸を水平のバーとして、台紙のラインに合わせて貼っていきます。糊付けはボートダビッドの基部だけです。


下の写真:
糸をボートダビッドに接着したことで、台紙と糸の間には、厚紙一枚分の空間ができています。そこに切り出しておいた支柱用のストライプを滑り込ませて、糸に接着していきます。
薄いすき間にそれとほぼ同じ厚さのストライプを入れるのはなかなか骨が折れます。はじめは引っかかって容易に入りませんでした。無理に入れようとすると折角直線上に貼った糸を歪めてしまったり・・。
そこでストライプの先を薄く削り、スロープのような形にして細いすき間に入りやすくしました。ちょっとした思いつきですが、これをするといとも簡単にストライプが台紙と糸の間に入ります。
この支柱用のストライプと糸で作ったバーとの接着ですが、糊付けは、滑り込ませる前にストライプの上にほんの少しボンドを置き、ストライプが滑り込むときに糸にそのボンドが塗られるようにします。定位置まで入れたら、糸を軽く上から押さえると支柱とバーがくっつきます。


下の写真:
全部の支柱を滑り込ませて接着しました。接着のためのボンドが少な過ぎるかなと危惧しましたが、今のところしっかりとくっついています。


今回の新しい工法はいかがですか。これまでの工法と比べると安定度は高いのですが、それほど楽ではありません。手間はほとんど変わりません。
メリットは、手間が同じなら、安定してできる方がいいというくらいですかね。次回はボートダビッドの基部に他の部材を貼付けて、この手すり全体を切り出します。

2012年3月18日日曜日

NDL Potsdam (54) - 上部プロムナードデッキの手すり(3)

ようやく上部プロムナードデッキ(ボートデッキ)の手すりができました。

茶色で塗った紙をトップに貼り付けてウッドを表現します。それが下の写真ですが、この工作をしたことで折角真っ直ぐに作った手すり(柵)がちょっと歪んでしまいました。貼り付けるときに動かしたこと、また貼り付けるときのボンドが乾燥して形を歪めたことが原因のようですん。ウッド部分は本体に手すりを接着した後に載せていった方が良かったかもしれません。



いよいよ本体に接着します。新しい部品がつく度に船らしくなっていきます。遠い完成にまた一歩近づく嬉しい瞬間です。

大きい部材だけに、接着部分に塗ったボンドが乾くまでに作業を終了する必要がありますので時間との勝負です。全体が側面と連続に垂直に立つように注意したつもりです。上の部分が中に引っ込んだり、外に張り出したりしないように。




上の写真は、後方から今回の部品を見たところですが、どうでしょうか。ウッド部分の接着で歪んだ部分は、本体への接着で少しは修正することができました。

反対側もこれと同じものを作ります。気が遠くなります。


ところで一つ疑問がわきましたので、どなたか教えて下さることを期待してお尋ねします。NDLがこのPotsdam(ポツダム)をはじめ、Scharnhorst(シャルンホルスト)とGneisenau(グナイゼナウ)を1930年代の後半に東アジア航路に投入しました。これで同社の東アジア航路(日本から見ると欧州航路)は、格段のスピードアップが実現したのですが、それまでこの航路に投入されていた船はどうなったのでしょうか。Schnelldampfer(急行汽船)の投入でこの航路では使われなくなったのでしょうか。それとも急行サービスとは別に緩行サービスとして引き続き同じ航路で使われていたのでしょうか。どちらなのでしょう。

もし足の遅い船と速い船が同じ航路に投入されていたとしたら、同じ会社の船が、先に出た船を途中で追い越すということもでてくるのでしょうか。そういうときって料金とかどうなるんでしょう。

2012年3月17日土曜日

NDL Potsdam (53) - 上部プロムナードデッキの手すり(2)

まだ、きりのいいところまで作業が終わっていないのですが、進捗状況はどうなっているのかと問われる前にレポートしておきます。

現在の作業は上部プロムナードデッキ(ボートデッキ)の手すりとボートダビッドの基部ですが、なかなか厄介な作業です。


 上の写真は、手すりの水平のバーをすべてつけたところ。これから写真上の部材を使ってボートダビッドの基部をつくります。本当は(組立説明書に従えば)その部材を曲げて、基部同士の間に手すりを入れるのですが、そうなると小さな手すりをいくつも作らなければなりません。それを繋げると直線性が保てないでしょうから、上のように手すりは一体で作っておいて、ボートダビッド基部の方を加工して対応します。

基部の側面部分だけを切り出して、それに糸で作ったバーの幅だけ取り除いて、手すりの支柱になっている太い部分につけていきます。


そうやってできたのが上の写真です。かなり面倒な作業でしたが、何とかできました。

次はこれに手すりのウッド部分を載せていき、それが済むと本体に設置します。一生「楽しめる(?)」んじゃないかと思えるほど作業があります。

紙模型ってエコノミーな趣味ですね。ただし労務費を考慮せず。

2012年3月4日日曜日

NDL Potsdam (52) - 上部プロムナードデッキの手すり(1)

今回は、かなり大きな部材です。上部プロムナードデッキ(ボートデッキ)の手すりとボートダビッドの基部をつくります。

このデッキは、下部プロムナードデッキの上にあり、オープンデッキですがやはり周囲を一周できるようになっています。風が通り抜けるような構造になっていますので、蒸し暑い日には格好の散歩コースかもしれませんが、1等のお客限定なのでしょうか。下のメインのプロムナードデッキも1等客用なら、1等客にはかなり贅沢なスペースということになりますが、ツーリストクラスはそれだけ窮屈な思いをしているということになりますね。とはいってもこの船は一等と二等だけの2クラスだけなので、大西洋航路の豪華客船/移民船の等級格差ほどではないようです。

閑話休題、作業に入ります。


上の写真がその部材と既に完成している部分を並べたところです。よく見るとボートダビッド基部の位置とプロムナードデッキの窓の配置に整合性がないのがわかります(特に最前列)。実際の写真と見比べて、このペーパークラフトキットの設計に誤りがあると判断して修正することにしました。

下の写真の赤線をひいたところが修正部分です。他も何となくずれているのですが、修正するのは最前列だけにしました。



あとの作り方は、これまでと同じです。しかしこれだけの本数の支柱を残して台紙から不要部分を切り取るのは大変な作業です。この部分は何とかこの作り方で済ませることにしますが、手すりの作り方にはイノベーションが必要ですね。


一本だけ手すりの横棒を設置しました。部分ごとに糊付けして設置しました。