鋭意製作中

8月に入りましたまだ完成していません。
今月こそ完成へ!

2010年9月29日水曜日

ステップ(階段)の製作

今回はステップの作り方をレポートします。

キットのステップは平らな板に印刷されているだけ。400分の1のスケールではこれが限界かもしれませんが、これではちょっと悲しいですよね。そこで自分で作ることにしました。

作り方は、昔どこかで読んだのだったか、自分でやってみて偶然できたのだか、記憶が定かでありませんが、折り紙技術的で理論上は完璧です。

下のイラストをご覧下さい。


平行なスリットを同じ長さで、上の図のように入れていき入れた部分を切り出します。そして一方を上向き、他方を下向きになるように折り曲げるとずらっと階段が出来上がります。

その両側面に紙のストライプ(この部分を何と呼ぶのでしょう?)を貼り、余ったところを切り落とすとステップの完成です。スリットの間隔が踏み板の幅になります。そして一段ごとの高さはピタゴラスの定理で導き出せます。

ですから45度の角度の階段を、スリットの間隔を1 mmでつくると、一段ごとの高さも1 mmになります。これだと400倍して40 cm。ちょっと高いですね。スリットの間隔を1/√2 mm(約0.71 mm)にすると実際では約28.5 cm。何とか許容範囲ですかね。

次の写真はそうやって作ったステップです。



工作にはまだまだ改善の余地があります。

2010年9月28日火曜日

エッジの塗装

Der liebe Gott steckt im Detail.
神は細部に宿る。

この言葉は、いろいろな人が使っているようです。私は歴史家の言葉だと思っていたのですが、どうもそうではないようですね。だれが言ったにしろ、ものを表現したり、作ったりする人にとって一面の真実を伝えています。模型作りもまた同じかもしれません。

今製作中のStefan Batoryの実際の写真を見ていると、ボートデッキのフロント部分とナビゲーションデッキのウィングのエッジには木が貼られているのがわかったのですが、キットの印刷ではそこまでは表現されていません。そこでこれを何とか表現したいと思ったのですが・・。

昨日紹介したペイントマーカーは、エッジのアウトラインを消すのには良いのですが、エッジに色を載せるのにはちょっと大きすぎます。インクがにじんで塗らなくてもいいところまで塗料が回ってしまいそうです。そこでこの塗装を実現するためにオフセット印刷を参考にこんな方法を考えました。

別の平らな板の上に塗料を載せ、それを塗装対象部分に押し付けることで塗料を置いていくというのはどうでしょうか。私が使用したのは消しゴム。これですと塗料は直ぐにはしみこみませんし、弾力もありますので最適ではないかなと思ったのです。




早速やってみました。エッジの部分に上手く色が載っていますか。ただベンチレーターの後ろにはもう消しゴムが届きませんでした。計画性も重要ですね・・。

それと船首デッキを繋ぐステップ4つを作り設置しました。このステップのことを英訳の組立説明書では「ギャングウェイ」と呼んでいますが、この表現は適切ですか。私は岸と船を繋ぐタラップのことだけをそう呼ぶのかと思っていたのですが。

細部ついでにステップの手すりも作りたいところですが、これはちょっと難しいでしょうか。エッチングパーツにはそういうものも販売されているようなのですが、そこまではしたくない。少し検討してみます。

ステップの作り方は、いずれ説明します。技量のせいであまりきれいにできなかったのですが、自分では納得しています。眼鏡を外すと気になりません(笑)。

2010年9月26日日曜日

エッジと接合部の塗装のためのペイントマーカー

ペーパークラフのキットを組み立てているとどんなに正確にパーツを切り出してもそのパーツの外形を描いたラインが残ってしまいます。特に白いパーツは黒のラインがくっきりと残ってしまい見苦しい。

そこでその線を消そうと、プラスチックモデル塗装用のラッカー系の塗料を使いました。筆で塗りますので技量次第できれいにできるのですが、この塗料、家族の評判がいまいち(といっても女房だけですが)。

そこで代替手段をと考えていたところ、デザイン用品店で便利なペイントマーカーを見つけました。ドイツのメーカーのeddingという商品です。日本でも見かけたことがあります。早速使ってみました。色は白、黒、茶、黄、緑を用意しました。細さも各種そろっていてなかなか重宝です。ペン先を押すと中から塗料がしみ出してきますのでラッカー系の塗料を塗っているような感じになります。

これは重宝だと喜んでいたのですが、思わぬ欠陥が・・。この製品、どうもペン先からではなく継ぎ目からインクが漏れ出すことが多いようです。私の購入した上記の5色のうち液漏れがあったのが白と黒の二本。40%の確率ということになります。どんな商品でも製造ミスが出ないということはありませんがこの率は高すぎますね。製造元に、よくこういうことが起こるのかという問い合わせのメールを出したのですが、読まれていないのか返答がありませんでした。Made in Japanとなっていますので、それが本当ならコンセプトが良いだけに非常に残念。

写真:eddingとSchneider Paint-Marker。eddingの白と黒で液漏れが起こっている。上は製造中のStefan Batory



金属のシリンダー部分(柄の部分)とペン先のプラスチック部分の接合に無理があるのではないかと思いますが・・。

これでは手や机、折角作ったモデルを汚してしまいますので、代替品はないかと探していたところ、Schneider Paint-Markerという製品があるのがわかりました。これもドイツのメーカーでドイツ製です。これは全体がプラスチックでできていて今のところ液漏れはありません。ただ残念なのは、eddingに比べてラインナップが少ないということ。白、黒、金、銀くらいしかありません。もっと色が増えてくれると良いのですが。

ところでこれらは我が造船所にとって会計的にはどのように分類すべきでしょうか。塗装のための道具ですから、小なりと言えども固定資産でしょうか。しかし中身を使い切ってしまうと外のケース、ペン先は無用になってしまいますから、全体を塗料と考えて材料等の消耗品(流動資産)に分類した方が合理的ですかね。ドイツ語ですとRoh-, Hilfs- und Betriebsstoffeと呼び、略してRHBなんて言ったりします。「原材料、補助材料、工場消耗品」のことです。

2010年9月25日土曜日

船首の二つのデッキの艤装

前の投稿から間隔があいてしまいましたが、この間、船首の二つのデッキの艤装が、細かな部分を除いて終了しました。


作業は巻上機(windlass)の設置、ホースパイプと巻上機の間の鎖、波よけ(breakwater)、カーゴハッチ(cargo hatch)、ベンチレーター(ventilator)、クレーンの載る台座です。パーツ番号ですと70から98ということになります。

この部分は、現代の最新鋭のクルーズ客船にはない、あるいは見えない機材、装置が多く興味深い。特にカーゴハッチなんて無粋なものはクルーズ船には見かけません。もちろん船内で使う食糧やリネン類、乗客のトランクの搬入口は側面にあるでしょうが、この船の緑のカバーがかかったカーゴハッチは、船内で消費・利用するものではなく、輸出入のための本当の貨物を入れるためのものです。この時代は、客船と言ってもほとんどは貨客船でお客の他に貨物も運んでいました。ちょうど現代の飛行機と同じですね。旅客機といっても床下は、必ず貨物室になっていて、トランクだけでなく航空貨物を積んでいます。船が大陸間の交通の主役であった時代は、客船でも貨物を運んだというのは当然でしょう。貨物専用船に比べれば船足が速いでしょうから、急を要する貨物や揺れに弱い高価な貨物が積まれていたのではないかと思うのですが、どうでしょうか。

ここでは、まだ付けていなかった前面の壁も接着し舷側と接続しました。舷側と滑らかにつながるようにしましたが、こうして写真で拡大して見ると工作がまだまだですね。しかしこのキットを製作しているポーランドの出版社JSCの完成見本と比べれば少しはましなんじゃないかと思いました(笑)。

このデッキで残っている艤装品としては繋船柱とギャングウェイがあります。繋船柱は細かいので後に残すとして、ギャングウェイ(ステップ)はいかがなものでしょう。キットでは平らな板に印刷してあるだけですが、いかにも絵で描いてあります、という感じで折角、入念に作ったデッキに貼り付ける気になりません。どうするか、しばらく考えてみます。

2010年9月19日日曜日

巻き上げ機の製作

今回は巻き上げ機(windlass)を製作します。組立説明書には二通りの製作が説明されています。
一つは簡単なもの。あと一つは複雑なものです。前者は表面に鎖等が印刷されているものを箱形に組み立てて接着するものですが、後者はその印刷されている部品を一つ一つ組み立てて全体を作るというものです。今回は、両方を作ってみました。下の写真はそれを並べたものです。


左が簡単なもの、右が部品を組み立てたものです。大きさはどちらも1センチ立方メートルに満たないもので複雑な方はかなり大変です。かなり注意して作ったのですが、複雑な方はかなり「がちゃがちゃ」です。この辺りは修行不足ということですね。しかし修行不足ながらも、細かな部品も後の方になるとしだいに精密に組み立てられるようになっていきます。

複雑な方の右半分と左半分で「狂い」が違っているのがわかります。左半分は時間的に後の製作です。

本体に接着するのはどちらにしましょうか。きれいな方を付けた方がもちろん良いのですが、苦労を考えると複雑な方になりますね。この辺りは苦労して育てた子供の方がかわいいと言う親の心理に通ずるところがあるようです。

2010年9月18日土曜日

ファンネル(煙突)の組立と設置

進水式も終わり、いよいよ艤装に入りますが、最初は煙突です。底板、上板、内部の構造とかなり複雑です。自分ではわりときれいにできたのではないかと思ったのですが、本体に貼付けてみると後部にすき間が空いてしまいました。問題は煙突ではなく、煙突を載せた船室です。これが本来の高さになっていませんでした。さらにいえばコンパスデッキの歪みのせいで、船室の屋根の高さが本来の位置になかったためです。本体の歪みはこのように最後まで影響が残るようです。


しかし煙突が載るといよいよ船らしくなってきますね。この船の煙突の位置、高さは絶妙ですね。現代の船はもっと後方に位置するものが多いようですが、エンジンの位置と大きさのせいでしょう。後ろにある煙突も格好の良いときがありますが、やはりこのクラシックな配置が私は好きです。完成まではまだまだですがほれぼれと眺めています。

2010年9月16日木曜日

進水式


当造船所で建造中のStefan Batoryも工程を半分ほど終了したところでいよいよ進水式を迎えました。費用の問題からシャンパンとは行かず、ドイツの発砲ワイン(ゼクトと呼びます)でお祝いです。

ここまでの作業時間は、延べ41.5時間でした。着工以来23日が経過しています。



後ろからの姿です。美しいシルエットです。歪みやすき間がありますが、作った本人は満足せずとも納得せざるを得ません。

平らに、真っ直ぐに、ぴったりとと組み立てることって、基本ですが結構難しいものですね。紙は柔らかい素材ですからパーツを正確に作り上げても組み立てる段階で糊の湿度や押し付ける力で歪んできます。それも計算に入れて作れるというのが上手な人なんでしょうね。

この後は艤装品など細かいパーツが主になりますが、最後まで責任をもって作ります。

ご訪問頂いた皆様、進水式にご参列いただきまして有り難うございました。

2010年9月12日日曜日

ナビゲーションデッキの組立

今回はナビゲーションデッキを組み立てます。

ここまでの反省で、デッキを作りそれを本体に貼り合わせた後にそのデッキの船室を取付けると工作が難しくなるので、まずはデッキの上に船室を組み立ててそれを本体に貼付けたらどうかというアイディアが出ました。これを実践してみました。


上の写真の左がナビゲーションデッキ、右が本体です。

このようにナビゲーションデッキを組み立ててみました。工作は確かに楽なのですが、やはり糊付けで多少デッキが歪みます。そして本体に貼付けるときはかえって面倒で、糊付け面を接着するのにおさえるところがなくかえって苦労しました。

そしてもう一つの問題が・・。
今回、分厚いのりしろのせいで接着が難しくなるということを考えて、ナビゲーションデッキの船室の下の部分ののりしろを全部取ってしまい、薄い紙でのりしろを別に作りデッキに接着しました。ここまでは上手くできたのですが、このようにすると船室の壁が内側に傾いてしまって、その屋根になるコンパスデッキを載せたとき、壁が内側に傾いたままくっついてしまい修正できなくなるというトラブルがありました。
分厚いのりしろが付いていてそれをデッキに貼付けると壁は外に傾きます。外に傾いた壁はその上のデッキを接着するときにある程度は外から押すことで傾きを修正できますが、内側に傾いた壁は、引っ張り出すということは不可能ですので、どうすることもできません。


今回のディテールアップですが、操舵室の窓を開けてみました。やり方は切り抜いて裏に透明な素材を貼付けるのですが、これをやるとコンパスデッキとの接着のためののりしろが邪魔になります。窓の桟が細いので、この厚手ののりしろが付いていると窓の面が、のりしろを折ったときにその力で反ってしまいます。

そこで本来のりしろを切り落とし、薄いのりしろを別に付けました。上手く行ったと思ったのですが、一部が窓からはみ出てしまい、折角苦労して開けた窓を一部埋めてしまいました。難しいものですね。



ナビゲーションデッキを本体に載せてみました。これから接着します。

2010年9月10日金曜日

ボートデッキ船室の壁

今回はボートデッキの船室の壁を作ります。



かなり長い壁で、しかも形が複雑です。ボートデッキは折角平坦に作ったにもかかわらず、本体に接着したところ、本体の歪みと糊付けによるふやけで歪んでしまいました。そこにこんなに長い壁を接着するのは大変です。ところどころ浮いてしまったところがあります。またのりしろも問題がありますね。壁の材料と同じ厚さなので折っても完全に隠れず、底に紙の厚さだけ出現してしまい、折り目の線が隠れないこともあります。接着のときも堅くて不便です。やはり手間でもこののりしろは切り落として薄い紙で別に作った方が無難です。


このデッキでは二箇所のディテールアップを試みました。一箇所はフロントの窓です。このキットの中では最も大きな窓に属しますので、実際に穿ち裏から透明素材を貼りました。なかなかきれいにできました。



そしてもう一箇所は、そのフロントの窓に後ろから光を入れるためにパノラマウィンドウ?を開けました。手前は舷側に開けたウィンドウです。桟があまりきれいではありませんね。

ここを開けたのは折角フロント窓を開けても室内が真っ暗だと印刷したのとさして変わらなくなってしまうのではないかと考え、穿ったフロントの窓が生きるように後ろから光を入れるための窓を開けたというわけです。しかしここにも屋根(ナビゲーションデッキ)が載ってしまいますのでどれほどの効果かは未知数です。







2010年9月9日木曜日

舷側の接着


今回は切り出し左右を貼り合わせた舷側を本体に接着します。


舷側の左右の貼り合わせは、船首と船尾にこだわりましたので、ここでも本体とは船首、船尾の先端から始め、前後が重なる部分で余裕のある部分(前方の舷側)をカットしてぴったりと貼り合わせます。

船首の方はこの方法でうまくいったのですが、船尾の方は最初に先端を本体に接着してしまうとどうしても船尾のデッキ部分が膨らんでしまい上手く本体と接着できません。船尾の方は説明書通り、左右片方ずつ本体に接着していって、最後に先端部分を左右貼り合わせた方が良かったかもしれません。

しかしその方法をとると船尾の先端はかなり尖ってしまうことになりますので、キットのモデリングの段階で少し無理があったのではないかと私は考えました。


こちらがその船尾から見たところです。舷側が最も下のデッキのところで膨らんでしまっているのがわかりますか。

舷側と言う最も大きなパーツが本体に付き、モデルは船らしくなってきました。もうそろそろ進水式をしても良いのでしょうか。

最新の客船と違って船体の曲線が美しい船です。こういう船は今では少なくなってきて近い将来、モデルの中でしか楽しめない存在になるかもしれません。

2010年9月8日水曜日

舷側の切り出し、丸窓製作

今回は、舷側を切り出します。船尾のスリットを丁寧に閉じ、左右を貼り合わせます。


写真は、切り出して左右を貼り合わせたところです。船尾のスリットも既に閉じられています。
組立説明書には、左右ではなくまず前後を貼り合わせて本体に接着するように書いてありましたが、敢えて左右を貼って、前後からかぶせるように本体に接着する方法を選びました。理由は、船首、船尾をきれいに作りたかったから。

本体に接着してからですとこの部分の工作が難しくなると考えてこのようにしました。接着には薄い紙を使ってのりしろを作りました。

そしてここでは自分なりのディテールアップを試みました。


外と直接つながっている部分、つまり外光が裏から直接入る部分の丸窓をパンチで開け、例の透明素材を貼って丸窓を表現してみました。

実際に窓を開けると印刷で表現されているのとは立体感が違いますね。パンチで開けた窓ですので工作はそれほど難しくありません。コストパフォーマンスの高いディテールアップと言えるでしょう。

ただ残念なことにTSS Stefan Batoryの写真(http://www.mojagdynia.com/StBatory/index.html)を見るとこの部分、実際には窓が開いていないようなんですよね。船は改造されて形を変えるときもありますので、開いていた時期もあったのかもしれません。あるいはモデルに騙されたか。

でもこの窓、自分では気に入っています。

2010年9月7日火曜日

ボートデッキの作製と接着


今回はボートデッキを作ります。

これまでの教訓を生かし、前の晩から表裏の紙板を貼付けたものを平らな場所に置き、重しをして平らに仕上げました。

そしてそれを本体の上に接着するのですが、ここで問題が発生しました。折角平らに作ったデッキなのに、本体の歪みに合わせて、また接着の際の糊で下の方の紙がふやけ、さらにその糊が固まるとどうしても歪みがでてしまいます。

本体が歪んでいるのは、工作の失敗で今や仕方がないのですが、それに合わせて歪み、さらに接着の糊で歪んでしまうのは、何とか避けられないものでしょうか。

しかし所詮は紙の板、それも合板ですのでそのままなら歪みがでるのが当たり前と言えば当たり前・・。そこで考えつきました。デッキだけでなく、その上に載る船室の壁をデッキに貼付けてから本体に載せたら?

デッキに垂直に載る壁は切り出しで失敗しない限り、水平を保っています。それをデッキに接着すればデッキの板の平坦さがある程度強化され、本体に貼付けたときの歪みが多少は少なくなるのではないか、とそう考えました。

それにこの工作方法は他の利点もあります。複雑な形の壁(このキットでは前から後ろまで一つの部品で作られています)を組立済の本体に貼付けるのは至難の業。さらにその貼付ける面のデッキが歪んでいるとなればさらに接着が困難になり、どうしても着かずに浮いてしまうところがでてきます。しかし本体に接着される前の、まだ歪みのない板に載せるなら工作が容易になりますし、壁の底が一部浮いてしまうということも避けられます。

ボートデッキを着けてしまいましたので、残っているデッキはそう多くはありませんが、この方法をどこかで試してみることにしましょう。

ところで写真をよくご覧になるとわかるかと思いますが、手すりに横のバー?を一本追加したのにお気づきでしょうか。手すりの下がすかすかなのは格好が悪いのと、手すりがオーバースケールになってしまったことを反省して、どれだけ細い部品を切り出せるかの実験でできた極細の紙のストライプを利用して作りました。いずれにしても横のバーの数は足りず、軍艦の手すりのようになってしまいましたが、習作ということでこの辺りで妥協しました。

2010年9月6日月曜日

プールデッキ



手すりが付いた後はプールデッキの作成です。

やはりこのデッキも二枚の紙を貼り合わせて作ります。説明書にはプールの水面としてプラスチックの板をその二枚の間に挟んで接着しろと書いてあるのですが、手元に薄いプラスチックの板はありませんでしたので別の素材を探すことにしました。

封筒の中には、宛先部分を窓にして中に印刷した送り先の文字を利用できるものがありますね。その窓はたいてい薄いセロファンのような透明素材が使われています。プールの水面にはそれを使うことにしました。

この素材は窓を作るときにも使えそうですので今後、手紙がきたときにはこの部分を切り取って保存しておくことにします。

ところでこのプールデッキ、その下のデッキ29と比べるときれいに平坦にできたと思いませんか。二枚貼り合わせた後、重しを載せて平らな場所で一晩寝かせました。糊が乾くとその形で安定しますので歪むことなく形が整うようです。

2010年9月5日日曜日

手すり



デッキ29を貼付け上部構造になる船室の壁を接着したところで手すりの作成に挑戦してみました。ここの部分は次のデッキを載せると半分は手が届かなくなってしまいますので、その前に設置します。
余っていた紙を二つに折り、細く刻んでデッキの上に並べていきます。次のデッキを支える支柱となる部分は、手すりが載る部分と柱の部分を別々に切り出して上の写真にあるような部品を作り所定の場所に並べます。
しかしやはりどうしても部品が太く大きくなってしまいますね。実際のスケールに直したらどうなるのかを考えると興ざめしてしまいますが、今回は自分の限界を見極めると言う意味で、無理のない大きさ(小ささ)で作りました。


手際もさることながら写真もひどいものですが、何とか手すりができました。茶色の部分は予備のキットのデッキの部分をコピーして縁の部分を切り出し、厚紙に貼り付けて作りました。やはりこれも幅が大き過ぎる。

お客が落ちないようにという配慮で付けられる手すりですが、実際のサイズにしたら上に人が載ってしまうかもしれません。かえって危険ですね。

2010年9月4日土曜日

デッキ29貼付けとプール

先にデッキ29の裏面だけをその下の柱とともに船尾の部分に接着します。
柱の両端をしっかりと二つのデッキに接着するためにこのように裏面だけを先に組み立てたのですが、あまりにぴったりと接着したことにより、デッキが少し波をうってしまいました。柱の長さが少し違ったのでしょうか。
そこにデッキ29の表面(上面)を貼付けましたがやはり裏面に合わせて歪んでしまいました。デッキが歪むと格好が悪いので、説明書の指示通りに上下面をぴったりと貼り合わせ、平坦なデッキを作ってから本体に接着した方が良かったですね。このデッキは後で舷側を貼付けるとエッジが隠れますので少しは救いになりますが・・。

デッキ29が完成したらプールを設置します。プールは表紙のつやのある紙を使って組み立てます。説明書通りなのですが、これが少し難ありです。
というのはこの部品を切り取ると組立説明書の一部が犠牲になってしまうからです。下の写真を見るとプールの側面に文字が見えますが、これが犠牲になった部分です。

デッキ29と柱

次はデッキ29と支柱です。デッキ29は、パーツ29と29aという二枚の板で校正されています。これを貼り合わせ、柱で最下位のデッキから支柱をつけて本体に載せます。支柱と言っても写真で見ると躯体にはなっていないようです。組立説明書にはワイヤーか棒から作れと書いてありますが、適当な針金がありませんでしたので、薄い紙を細くロールさせて棒を作りました。
かなり細く作ったつもりですがやはりつけてみると太いですね。
まずはデッキ29の裏面に貼付け、それをひっくり返してモデル本体に載せて接着し、その上にデッキ29の表面を載せました。こうした方がしっかりと接着できるかと思ったからです。
結果はと言うと・・。

2010年9月1日水曜日

繋船柱とキャプスタン

パーツ23から25、26から28を使って繋船柱(Bollard)とキャプスタン(巻揚機)(Capstan)を作ります。

作り方はどちらも同じで台座に側面になる円筒をのせトップに蓋をします。しかしとても小さく何とか作り上げたという感じです。とくに繋船柱は直径1 mmですので作っているうちに目の悪い私は何がなんだか分からなくなってしまいました。

いろいろと試したのですが、何とか私でもできる方法としては、まずその側面になる部分をのりしろと黒く塗られた側面表側の部分を二つの三つの部分に折ってしまい、のり付けをしてから再び中を開いて筒状にするというのがベストでした。

しかし皆さん、こんなことやっているんでしょうかね。組立説明書を読むとこの部分は、
may be glued on ...
・・にのりづけしても構いませんと書いてあって、普通の命令文ではなく、mayなんて助動詞を使って微妙に表現してあります。
これ、やっても良いけど、まあやらなくても良いよ、ってことなんじゃないかと勘ぐってしまいました。英語はポーランド語からの翻訳なので原文がどうなっているかは私には読めませんが、やれるもんならやってみろっていう雰囲気がします。
貼付けるデッキには、平面で繋船柱と巻揚機が印刷されていますから、この部分は妥協してはいかがでしょうと言われているみたいです・・。

両パーツのトップの部分と、キャプスタンのそこは直径1 mmと2 mmのパンチをつかって切り出しました。つまりパンチ屑を利用したわけです。

この部分の作業に74分かかりました。