鋭意製作中

8月に入りましたまだ完成していません。
今月こそ完成へ!

2012年7月14日土曜日

NDL Potsdam (76) - プールの周囲をフェンスで囲む

換気装置の工作はまだ終わっていないのですが、ここで一息入れて、今回は船尾のツーリスト用プールをフェンスで囲む作業です。この作業を他の換気装置に対して優先するのは、これ以上船尾に換気装置が付いてしまうとこのフェンスを付ける作業が困難になる可能性があるからです。アクセスが容易なうちに済ませてしまおうというわけです。

手すりはもううんざりだと思ったのですが、換気装置にもうんざりしていたのでいい息抜きになります。人間ってわがままなものです。


部材は47oを使います。pは、裏に貼るものですので要りません。

まず基部の帯の部分を下に平行移動し切り出します。フェンスの部分と別々に作ることにしましたので、フェンスの脚を伸ばすための措置です。

そしてプールの周りのデッキをその帯で囲みます。


フェンスはいつもと同様です。支柱が太くなり過ぎないように、細すぎて壊れないようにぎりぎりのところを探ります。足の下に茶を塗ったところがありますが、これはカーブを付けるときの目印です。台紙から切り出してしまうとどこでカーブさせるか分かりにくくなってしまいますので。

中央が湾曲しているのでボンドでコーティングした糸を渡すのはちょっと面倒です。

角にカーブを付けてプールの周りに設置しました。トップの手すり部分だけがまだ付いていませんが、これは支柱のサイドではなくトップに載せますので後からの作業になります。

トップに手すりを付けました。この部分には、ウッドは載っていないようです。プールの壁のブルー(実際にははめ込みガラスのようですからこんなには青くないかもしれません)がバーのすき間から覗けて鮮やかです。やっぱり面倒でも手すり作りは止められません。難を一ついえば、支柱の脚が長過ぎました。あと0.5 mm短いと良かったですね。すき間から落ちないように気をつけてください。

この船尾のプールは、ツーリスト(2等客)用のものらしいのですが、1等用に比べれば小ぶりとはいえ、2等客のためのプールが常設されているというのは豪華ですね。日本郵船の新田丸にも2等客用のプールがありましたが、常設ではなく仮設のもので、オリンピックが開催された場合、2等を使う選手団のために設置されることになっていたそうです。

新田丸の旅客サービスが1、2、3等に分かれていてそれぞれの等級に別々の施設を設けなければならなかったのに対して、ポツダムは1、2等のみのサービスでしたので3等客用の施設を考慮する必要がなかったために、2等客用に広いスペースを割くことができたのでしょう。

もし戦争がなく日本とヨーロッパの間に新田丸クラスが就航していたら、このポツダム号を含む3隻のNDLの急行汽船と競合したことでしょう。そしてまた「もし」なのですが、ヨーロッパと日本の間を当時、2等で旅することができたなら、日本人の乗客であるあなたならどちらを選びましたか。スピードは互角ですが、プールはドイツ船にしかありませんよ。冷房は日本船にありましたが、2等では食堂にしかありません。2等だとプロムナードもオープンデッキもドイツ船の方が広々しているようです。

私なら? やっぱりNYKですね。食事は日本船の方が口と胃に合いそうです。いや待てよ、ビールはドイツだよなぁ・・。

勝手にしろって、感じですね。

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