「神は細部に宿る」という言葉がある。これは、Ludwig Mies van der Roheというドイツ生まれのアメリカの建築家の言葉だそうで、原語では
God is in the details.
となる。
このところ細かい作業が続くので、それでも頑張ってやりますよと、この言葉をドイツ人のカードモデル仲間に伝えたところ、それを言うなら
Teufel steckt im Detail.
でしょ、という反応があった。なるほど、辞書にも慣用表現として載っている。直訳すると「悪魔が細部に潜んでいる」となるが、そのこころは「困難は細部にある」。
上述の建築家は、この言葉をもじったのだろうか。ドイツ生まれだと言うからあり得ないことではない。いずれにしても困難を克服してこそ、細部に神が宿ると言えそうだ。
現在製作中のNDL Potsdamでは、ボラードに続き、換気装置と細かい作業が続く。是非とも魔を追い出して神を宿らせたいものだ。
もはや還暦すぎだからか、今朝、6時前に目が覚めてしまって、ネットを見ていたら、知らないうちにポツダム号がかなり進捗しているのを見て、驚きました。やっぱりコツコツやるしかゴールには近づけないのですね。私も、再開したい気分になりました。デッキ上の細かな造作物を造るのは神経戦ですが、置いてみると、ぐんとリアリティが出て、ここも模型造りのハイライトですね。
返信削除「神は細部に宿る」のお話。昔、原稿を書くさいに、調べたのですが、どうも出典があいまいで、西洋美術史を専門にしている友人にきくと、フランクフルト学派のヴァールブルクの言葉らしいです。ヴァルター・ベンヤミンもたびたび引用しています。
原語標記は Der liebe Gott steckt im detail だったと思います。
ミース・ファン・デル・ローエは、私が最も好きな建築家で、先年、上述の友人と仕事でNYへ行った際、彼の設計になるパークアベニューのシーグラムビルを見てきました。完璧なデザインで、圧倒されました。
「神は細部に宿る」の情報、有り難うございます。いろいろな人が使っていたようですね。ドイツのカードモデラーたちは知らなかったようですが。
削除細かい部分は、老眼鏡をかけてもよく見えないというのもありますが、慣れもありますね。だんだんと指先に勘が働くようになりますね。続けているとまだ上達する面もあるのだと認識しました。
夏はボンドが早く乾くので、作業も手際よくやらないといけませんが、作業はそれだけスピードアップします。