今回は「昇降階段」、ドイツ語でNiedergangを作ります。といっても階段そのものではなく、入口のハッチと言った方がわかりやすいでしょうか。Niedergangには「ハッチ」という訳もありますね。
またNiedergangには、一般に、下に降りる、という意味ですから「没落」と訳されることもあります。工作が没落してしまわないように頑張ります。
まず部材ですが、これです。背中をカットした台のような形になるのですが、よく見るとこれ、接合部の整合性がありません。側面と天井、側面同士のエッジが衝突してしまいます。紙を平面と考えると、細かい部品のときに上手く組み立てられません。ここは立体としてとらえ接合部に整合性を持たせます。
私の採った方法は、まず裏に回って谷折り部分と接合されるエッジに線を引きます。
その線にV字の溝を掘ります。これが谷折りを容易にし、また接合するエッジでの板の衝突を避けます。
と、理論的には整合性があるのですが、工作でちょっと失敗。力が入り過ぎたのか、折る部分が切れてしまいました。
めげずに繋ぎ合わせて、一つ完成。
三つが完成して、あとは換気装置の部材がそろいました。
換気装置を取り付けて完成です。しかしよく見ると、換気装置の付いたものは傾いていますね。工作の不具合でしょうか。いえ、これは甲板の傾きに合わせてこうなっています。芸が細かいですね。甲板に固定すると垂直に立つというわけです。
はい、接着しました。舳先の部分と前から二番目のカーゴハッチの前にあります。どうですか。垂直に立っていますか。
これに似た部分は、新田丸にもありましたね。新田丸のものはご丁寧に背中が丸くなってかわいく仕上げられています。他の船にもこういう部分はあるかもしれませんが、新田丸のものは、このNDLの船にヒントを得たんじゃないかと思います。ドイツ製品へのコンプレックスを感じるのは私だけでしょうか。
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