4月は一時帰国があり、3月とは気分が一変してしまって作業をする気が起きませんでした。ベルリンから日本へは乗り換えを含めて15時間以上のフライトになります。この時間を過ごすとその前後で気分が全く変わってしまうこともよくあります。フライト前はくよくよと考えていたこともフライト後には吹っ切れたり、どうしても解決できなかった問題があっさりと解決できたりといい面もたくさんありましたが、逆に一生懸命取り組んでいたこと、習慣なんかも吹っ飛んでしまうこともありました。
15時間なんて、かつて日本国内を夜行列車で移動する時間よりも短いのかも知れませんが、西洋と東洋を行き来するのは思考にかなりの影響を与えるようです。もちろん東京-大阪を新幹線で行き来するように頻繁に日常的に大陸間を飛び回っているような商売の方にはそうでもないのかもしれませんが、一年に数回の頻度で日本に帰る私にはやはり大きな影響があります。
このポツダム号がNDLの東洋航路に就航したとき、大幅なスピードアップが実現しましたが、それでも西欧と極東との間の移動には4週間あまりを要しました。戦争の足音のする時代でしたが、乗ってる間に考えを大きく変えた乗客もいたのでしょうか。
さて前置きはこれくらいにして作業の進捗報告です。
作業は相変わらず上部プロムナードデッキの手すりですが、今回はウッド部分を載せました。まずは下の写真をご覧下あれ。
右舷前方から眺めていますがどの部分変わりますか。密閉されているメインプロムナードデッキの上のデッキです。資料によってはボートデッキと表現されています。
今回の作業部分(茶色の部材)を中心に拡大してみます。
ここまで拡大すると方々であらが目立ちますが、今回の作業部分、自分としては満足しています。左舷の方は、このウッド部分を手すり全体を本体に接着する前に手すりに設置し、手すりをデッキに固定するときにはウッド部分が出来上がっていたのですが、この手順でやるとその固定のときに、折角きれいに設置したウッド部分がどうも歪んでしまって拡大してみると見苦しい状態になります。今回は手すりを固定してから、茶色に着色したストライプから部材を一つ一つ切り出して手すりのトップに載せていきましたのであまり歪みが出ませんでした。
下の写真はそれを横から見たところです。いかがでしょうか。
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