上部プロムナードデッキの手すり、いよいよ最後の部分です。
今回の獲物はこれ。
山折と谷折りがそれぞれ二箇所あります。かなり厄介です。
まずは右側から。ちなみにこのように糸を使って手すりを作るディテールアップを行うと、裏表が逆になり、したがって左右も逆になります。左右対称のときは問題ありませんが、非対称のときには裏表を逆にすることができません。
いつもの通りです。説明は要りませんね。
そして右側ができたら切り取ってしまいます。そして同じように左側も作ります。
左側のボンドが乾くのを待つ間に、右側の部分を90°に曲げます。といっても曲げるのではなく切り離してから再び接着します。鈍角なら折り曲げて済むのですが、角が鋭くなり90°に近づくと上手く角ができないことは、これまでの経験で分かっていますので、その場合は切り離してから再び接着することにしています。
と、偉そうに説明しながら、どんなもんだい!とくっつけたら何と逆方向でした。痛恨の極み。慎重に切り離しもう一度やり直しです。
なんとか直角部分のカーブ部分を作り、最後に残ったところ。ここは、デッキに貼り付ける部分が繋がっていますので、支柱部分をハサミでざっくりというわけにはいきません。ここはアートナイフで慎重に切り出します。
はい、こちらもできました。ここで左右を接着してからデッキに載せるということもできないことはありませんが、慎重を期して部分ごとにデッキに接着していきます。
まずは中央の部分。水平に気をつけて接着します。
そして左右の部分。これで下のプロムナードデッキに降りる階段部分が手すりで囲まれました。ピンセットで歪みを修整して作業終了です。かなり複雑で神経を使う作業でした。
これでトップのウッド部分を除いて上部プロムナードデッキ(ボートデッキ)の手すりが完成しました。サンデッキの手すりと平行しています。ここはオープンデッキになっていて、風が通り抜けます。一等客専用だと思われますが、インド洋の熱暑を過ごすのには格好のスペースだったのでしょう。上部「プロムナード(遊歩)」デッキと言うだけあってこのデッキは前後がハウスに邪魔されることなく左右に貫通していますので、一周ぐるりと遊歩することができます。ビール片手に夕涼みなんてことは出来たのでしょうか。それともそんなお行儀の悪いことは許されなかったのでしょうか。
最後のショットはほぼ真後ろから今回の作業部分を見ています。バーとバーの間にハウスの壁や窓が見えると苦労した甲斐があったなと感じます。 次の作業への意欲がわいてきます。
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