今日の作業は、プロムナード後方の部品です。
ここに付く代物です。55oと書いてある場所に設置します。
部材55oとpを使って組み立てます。まずoで四角柱をつくり、その上にpをかぶせます。pは、紙を二つ折りにして厚みを出します。
折る場所は、一点鎖線で示されています。この線は山折の線なのですが、ドイツ語の組立説明書には次のように書かれています。
Strichpunktierte Linien sind Knicklinien. Diese Linien werden auf der bedruckten Seite vor dem Ausschneiden geritzt und nach unten geknickt.
直訳しますと「線・点が描かれたラインは、折り目の線です。これらの線は、切り出す前に印刷された側に割り目を入れ、下方に折ります」となります。日本語ですと山折と言えば済むことですが、ドイツ語にはそういう便利な表現はないのかもしれません。
さてこのラインには上から割り目を入れろと書いてありますが、組立説明書をもう少し読むと針やカッターで入れろと書いてあります。上にかぶせる部分を二つ折りにするにはその指示通りにやってみます。
ここは切り離してしまってから二つにくっつけても何も問題はないのですが、一応指示通りに。
こんなふうに出来ました。割り目をつけると紙がその部分できれいに折れます。
次は四角柱の部分です。この部分にも表面に山折線がありますので同様にやるはずなのですが、ここはベルリン造船所のオリジナル工法?でやってみます。
まずは、上からナイフで折り線の端に印をつけて裏からでもその位置が分かるようにし、そのマークを線で結びます。そしてその線の部分をナイフで切り取り、裏側に三角の溝を掘ります。写真をクリックして拡大するとどんな作業をしたか分かると思います。
のりしろの部分だけは、表から割り目をつけ、のりしろの面を半分だけ剥いて薄くします。
裏に作った溝を折り目として筒を作ります。裏に溝が出来ているお陰で、下の写真のようにきれいに折れます。
筒ができたらその上に上蓋をつけるのですが、どうも部品55pは、筒の大きさよりも少しだけ大きいようです。さてどうしましょうか。そのまま付けるか、それとも修正してぴったりの大きさにしてから載せるか・・。
わからなくなったら調査が必要です。はたしてこの部品は何を表現したものなのか。このポツダム号のキットには詳細な部材リストが付いているのですが、それを読むと筒状になった55oはLuftschächteで55pはAbdeckungenだそうです。つまりoが空気ダクト、pがカバーです。これで分かりました。pはこのベンチレーターの傘なんですね。ということはダクトより大きくても問題ない、いや少し大きめに作ってあって上からの水などが入り込むのを防いでいるんですね。これで問題が解決しました。
ベンチレーターの出来上がりです。
今日は、ラインにこだわって作業していますが、このライン、部品が出来た後はとても邪魔な存在です。船の部品の折り目にこんな一点鎖線が描かれているなんておかしいですよね。ですから消すことにします。方法はホワイトを上から塗るだけなのですが、いろいろと試して私はホワイトのボールペンに帰着しました。使っているのはPentelのジェルインクを使ったボールペン。太さは1 mmです。これが最適です。他には油性のホワイトインクやプラモデル用のラッカー塗料、水性ポスターカラーも試しましたが、このボールペンが一番手軽で仕上がりもきれいです。
線を消すとこんな感じです。
そして垂直に注意して所定の位置に設置します。
どうでしょうか。今日の作業はこれでお終いです。
こんな小さな部品一つでも、ドラマがありますね。
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