鋭意製作中

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2010年10月22日金曜日

硬貨を重りとして使う - 最も有利な資産運用?



紙模型の製作では、糊が乾くまで部品を押さえていなければならないことがあります。しかし指で押さえていると力が一定でなく、押さえられる部分も局所に限られ、具合が悪い。それに何と言っても、指を動かさずに押さえているのは大変な骨の折れる仕事です。

そこで平面的なものの接着なら重りを載せて接着面が密着するように、あるいは糊の湿気で歪みが出ないように基礎を固定するという方法があります。その重りですが、皆さんどんなものを使っていますか。本格的に紙模型を作っていらっしゃる方は、天秤用の重りを持っていたり、あるいは大きさの違うナットを集めていたり、塗料の容器に水や砂を入れて応用したり、いろいろと工夫しているようです。

ドイツの紙模型のインターネットフォーラム(掲示板)に掲載された製作記をみると中にはコインを重りに使っている人もいますね。私も部品の大きさを示すのに1ユーロセントのコインを使ったことがありましたが、貨幣を道具にするのってちょっと抵抗があります。子供の頃、お金をおはじきとかおもちゃにしていて大人に叱られた経験、ありませんか。日本人は、貨幣に対してなにか合理化されない、呪術的な感情を抱いていますから、私を含め、コインを模型作りの道具として使うってことにはやはり躊躇しますよね。

一方ドイツ人にはそういう考えがないのか、お金を道具に、あるいはおもちゃにする人も多いようです。でも考えてみるとコインって結構都合の良い重りですよね。特にユーロ貨幣は、1セントも銅ですし、1、2、5セント、1、2ユーロと重さの違うコインも充実していますし、大きさも手頃。それに何と言っても無駄がない。

道具って資産の中では固定資産に属します。固定って言うのは流動性が乏しい、つまり交換できる可能性が低いってことです。お金で分銅なりナットなりを購入して使った方がお行儀はいいですが、資産運用面で見ると、現金と言う最も流動性が高く、しかも価値の変わりにくいものを、みすみす流動性に乏しく、あるいは貨幣に交換するの際に価値を失いやすいものに取り替えてしまうってことですから、あまりクレバーとは言えませんね。

コインを重りとして使うって、流動資産をそのまま固定資産としても使うっていう夢のような話。例えてみれば、食べられ、しかも住める「お菓子の家」みたいなものじゃないですか。例えが悪いかな?

いずれにしろ、我が造船所も次の製作からはコインを重りに使う? やっぱり抵抗があるなあ・・。

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