今回は、前方のマストを製作しました。難航の末、ようやく完成です。
何が難しいかったかというと前方に突き出たアンテナ(?)。これは直径0.3 mmの針金で作るのですが、これまでの糊では全く歯が立ちませんでした。仕方なく、女房が鍋の把っ手の修理用に買った「瞬間」接着剤を拝借したのですが、これが「瞬間」というわりには乾きが遅く苦労させられました。ちなみにその接着剤はUHU Sekunden Alleskleber。敢えて訳すと「UHU秒速万能接着剤」といったところでしょうか。
UHU社は、ドイツにも法人がありますが、本部はスイスのようですね。ドイツではよく見かける糊メーカーです。これまでの接着にもこの会社のUHU Vielzweckkleber、敢えて訳せば「UHU多目的接着剤」、を使っていました。乾くスピードが自分の技量に合っていて気に入っていたのですが、金属同士の接着には向いていないようです。
また金属同士を所定の位置に持って行くのにも苦労しました。私の使っているピンセットは磁性があり細い針金がくっついてしまうんですよね。糊が乾くまでは、磁性の力の方が強く接着位置にパーツを保つことができません。
何とか針金同士をくっつけたら後は磁性を使って針金に触れずに位置を調整するなんてことをしてようやくできました。
できはあまり良いとは言えませんがトップに載せると、ブリッジ、マスト、ファンネルが船の表情を作り出してくれて、嬉しくなります。
このマストはこの船がMaasdamからStefan Batoryになった時点で設置されたもの。60年代の末のことですが、「帆柱」然としたマストからこういうアンテナ、レーダー類の設置のためのタワーになってルックスが近代的になったようです。時を同じくしてファンネルも交換されました。
このマスト、実際にはいろいろとワイヤーが付くのですが、それを模型で再現する場合、強度的に耐えられるかどうか検討してみます。今は撮影のために載せただけです。接着は最後になるでしょう。
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