今回は、キットの指示に逆らって手すりを自作します。
後方の暴露デッキ、プールの後ろにブルワークと手すりからなる転落防止用の柵があります。これを作るのですが、まずはキットの部品を見てください。
パーツ132がそれです。真ん中に手すりがあるのですが、印刷です。ラインは黒。白いはずの手すりが黒では悲しいですし、もちろん裏には何もないわけですから裏から見るとただのブルワークです。
何とかこの手すりを自作できないかとやってみたのですが、かなり難しい。なにしろこのサイズですからやはりどんなやり方でも無理がでます。
メインデッキは無理矢理、手すりを作りました。その記事はこちら。完成したときにはなかなかうまくできたと思ったのですが、やはりオーバースケール。船の躯体構造のようになってしまってかえって興ざめになってしまいました。
しかし考えてみると400分の1の模型で手すりって無理なんですよね。手すりのバーが、たとえ0.1 mmだったとしても実寸では40 mm、すごい太い鉄の棒になってしまいます。もちろん0.1 mmの部品なんて作れません。
それでも敢えてと言うなら、何とか印刷のラインの太さくらいにしないといけません。髪の毛でも使う? やはりエッチングパーツを探すか、とあれこれ考えてこんなふうにしてみました。
次の写真を見てください。
どうですか。何とか手すりに見えますよね。どうやって作ったかと言うと・・、作ったのではなく描いたのです。もう分かりましたか。実は透明なシートに白いペンで線を引いたのです。
ベースは、例の封筒の窓に使われている素材。それにPentel Hybrid Gel Rollerボールペンで線を引き必要部分を切り出して貼付けたと言うわけです。
このボールペン、太さ1.0 mmのラインを引くようにできていますが、そっと力を入れずに線を引くとそれよりも細い線も引けます。ただ歩留まりを上げるには練習が必要です。
このボールペンに対してedding 780の極細のペイントマーカーは、細さが0.8 mmなのですが、インクの出を調整するのが難しく細い線を引くことはできませんでした。これも練習次第で細い線が引けるかもしれませんが、私は諦めました。
この手すり、向こうが透けて見えるというだけで本物ではありませんが、この辺りで妥協しておくことにします。他でも使ってみます。
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