前回の躯体構造完成の際、一箇所だけ甲板が張られていました。そこはポツダム号ではB甲板と呼ばれる部分です。この部分はこの上に甲板が張られ次の工程ではトップからは隠されてしまいます。
この空間は繋船作業などに使うのかと思われますが、ステップ4はこの部分の工作です。
やや前方から見下ろしたのが上の写真です。ドアのある箱は階段室です。上部の甲板と繋がる階段が入るのでしょう。
中央の円柱は、マストの入るスペースです。その他、直径2 mmほどの円柱が4つありますが、これらも紙を丸めて作ります。
次は同じデッキを後方から見たところです。
柱は後ろ側に接合部があるのですが、切り取り線のラインがはっきりと残ってしまいましたのでラッカー系の塗料で白く塗って隠してあります。うっすらと線が残ってしまいましたが、このくらいで妥協しておきましょう。
このB甲板の上にA甲板がかぶさり、ポツダム号の場合はこの甲板が完全に陰になってしまいます。一方準姉妹船のシャルンホルスト号、グナイゼナウ号は、B甲板がこの船首部分で露出しています。そのためにこの二隻ではこの部分が谷のように一段低くなっているのですが、ポツダム号では船首はハウスまでデッキが平坦に連続しています。その結果、シャルンホルスト号とグナイゼナウ号では船体にダイナミックな印象を受けるのに対して、ポツダム号ではやや単調な、重い印象を受けます。
モデルは隠れてしまうこの甲板も細かな部分を忠実に再現しているようです。私も丸窓をポンチで穿ったり、円柱のシームを白く塗って隠したりと細かな部分まで作り込んでみました。
0 件のコメント:
コメントを投稿