鋭意製作中

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2011年1月24日月曜日

NDL Potsdam (11) - ステップ3終了、躯体構造の結合

週末の作業でステップ3の作業がほぼ終了しました。


上の写真は船尾部分の躯体構造です。糊が乾くまで、重りを載せて底板が歪まないようにしています。

この構造で特徴的なのは、船尾部分の入念な配置でしょうか。水平方向、垂直方向、いずれも小さな部分にいくつもの骨が入ります。前回の作品Stefan Batoryでは、船尾部分が尖ってしまってそこが気に入らなかったのですが、このキットでは船尾がきれいに丸くなるように配慮されているようですね。前作が400分の1、現在のキットが250分の1ですのでその違いとも言えますが、このキットの設計者であるラインホルト・ハーン(Reinhold Hahn)氏のこだわりなのかもしれません。

私だけでなく、クラシックな船のファンは船尾の丸みが好きだと言う人は多いようですが、この設計者の好みもそれに近いということでしょう。期待できます。


そしてこれまでステップ1と2で完成していた船首、胴体中央部分の躯体構造と今回の船尾部分のそれを結合しました。その結果が下の写真。


当然と言えば当然ですが、かなり大きい!
実際の船が193 mありますので250分の1の模型は77 cmあまり。置き場所が確保できないために帰国中の女房のデスクの上を拝借しています。これからの作業には全体が載る板でも調達しないといけなくなりました。

これで船体の全体像が見えてきましたが、喫水線の流線型のラインがかなり美しい。船首部分でラインが大きく中軸方向に抉れていますが、これが姉妹船(準姉妹船?、腹違い姉妹船?)シャルンホルスト号とグナイゼナウ号と違うポツダム号の特徴です。近代的な構造なのですが、当時としては巡洋艦や駆逐艦と言ったより高速の艦船を思わせる船形です。谷崎潤一郎が『細雪』の中で、ドイツの客船は軍艦のように尖っていると書いていると以前このブログで述べましたが、谷崎は神戸に寄港したこの船を見てそう言ったのかもしれません。早く舷側を貼って船体のイメージがよくわかるようにしたいものです。

2 件のコメント:

  1. こんばんは。
    全体像が見えてきましたね。
    毎回の記事が楽しみです!
    頑張ってくださいませ(^。^)

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  2. ふねきちさん、コメント有り難うございます。
    組立説明書の最初の1ページの工作が終わったばかりですが、引き続き頑張ります。今回のモデルは、躯体構造も実際の船のようで面白い。
    しかし250分の1モデルはかなり大きく置き場に困ります。ふねきちさんのノルマンディーは、400分の1でもこれと同じくらいの大きさでしたね。工作はさぞ大変だったことでしょう。

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