コーティング済の糸、さらに塗装した糸(手前) |
この方法は、キットやエッチングパーツなどの市販のディテールアップ用部品に頼らずに船舶模型を自作する人がよく使う方法のようです。私は、大澤浩之『紙模型でみる日本郵船船舶史 1885 - 1982』(2007年)の67ページで読みました。著者であり船舶模型製作者(アーティスト!)の大澤氏は数々の船舶模型を紙で製作していますが、その本で見る限りどれもすばらしい。
特に感動したのはその手すりの美しさ。私が今回、このキットのディテールアップ、特に手すりにこだわっているのもこの本に掲載されている大澤作品の影響です。
今回、紹介されたテクニックを使わせて頂いたというわけです。
実は、写真で示したものができるまでに失敗作が一つありました。手順通り作り、ボンドが乾いてクリップを外してみるとどうも強度的に不安が残るものでした。そこでもう一度、クリップを重りにコーティングをやり直したのですが、ボンドの塗りムラができ、あるいは太すぎてしまい使い物にならなくなってしまいました。
そこで強度に不安が残っても一度塗りだけで仕上げました。もう少し強いものを期待したのですが、大澤名人はこのくらいの強さのものを使っているのでしょうか。私も、これを使って手すり(ウッドの部分)を作ることにします。
ふねきちです。
返信削除きれいに手摺を作成されましたね!
ところで、手摺の支柱も糸で作っているのですか???
ふねきちさん、こんばんは。コメント有り難うございます。
返信削除手すりの支柱は、こうやって作りました↓
http://werft-berlin.blogspot.com/2010/10/blog-post_10.html
手すりが倒れないようにするための支柱は、一部は厚紙で作りましたが、ほとんどは「白い線」を描いてあるだけです。でもこの方法、結構使えます。仕上がりも、描いてあるだけとは思えない出来です。
ふねきちさんの紙模型ノルマンディーもこの方法で手すりを作ってみてはいかがですか。お薦めです。
ふねきちさん! 書き忘れました。
返信削除前に教えてくださった手すりの作成方法は、この糸を使うやり方ですよね。初めてやってみましたが感動しました。次回の投稿で、それで作った手すりをご覧に入れます。