いよいよマストの設置です。ファンネルと並んで船の表情を作る重要な要素です。
前方マストは既に組み立てが終了し、設置を待つばかりとなっていました。後方マストは紙を丸めて作ったのですが、先端にいくほど細くなるようにするのは難しく、やや寸胴な棒ができてしまいました。
マストを立てましたので、それを支えるワイヤーやアンテナ類をいくつか付けてみました。使ったのは極細の針金です。素材は、もう使わなくなった電話ケーブルのリード線です。
よく見るとそれらしいものがマストに絡み付いているのがわかります。このリード線、細さ的には申し分ないのですが、ピンと張ったように設置するのはかなり難しく、あまりきれいにはできませんでした。もう少し追加するつもりですが、設計図にある通りに全部つけると却ってわざとらしくなりますので程々にしておくことにします。
この針金の使用の難しさは、直ぐに形がついてしまうこと、設置しようと思ってどこかに余分な力が加わるともう折れ曲がってしまって、たるんだワイヤーになってしまいます。
ドイツ人のモデル製作者は、人口樹脂製の極細の糸を使う人もいて、これだと形状が安定していてワイヤーやアンテナ類の表現にはもってこいなのですが、製品名、入手先がわからずに今回は使用を諦めました。
うーん、ワイヤーですか・・・
返信削除難しいですね。
プラモデルだったらある程度しっかりしているから、普通の糸や釣り糸でもいけるのですが、紙の場合は難しいですねぇ。(木綿糸はダメですね。ほこりがついてカキの養殖みたいになっちゃう。)
私も今後同じ場面に出くわす可能性があるので、考えてみます。
なるほどね~。全てを忠実に再現すると、却って煩雑になっちゃうんですねぇ。
返信削除何事も「ほどほどに」がいいのかも・・・。
素材もいろいろ工夫して使われるんですね!その選択も難しそう。
>ふねきちさん
返信削除コメント有り難うございます。仰る通り木綿糸はだめですね。それに400分の1でも太すぎます。ルシタニア号はカキの養殖状態の糸みたいになっていましたね。いい材料、工法が見つかったら教えてください!
>Dockさん
返信削除作ってみてわかったのですが、モデルでも絵でも全部忠実に再現しようとするとかえって実物の印象から遠ざかるようです。技術的に可能ならどこまでも細かく作りたいというのは人情ですけどね。
この一週間、日本に帰国していまして横浜の郵船博物館を初めて訪問しました。大型の模型(もちろんプロの製作でしょう)が飾ってありましたが、アンテナ類のワイヤーも構造はそう単純じゃないということがわかりました。400分の1であれをやるのは無理ですが。