前者は後者よりも一段高くなっていますが、両方は小さなステップで繋がっています。サンデッキの前方は、作りが細かく、通路が前方の奥へと伸びていますが、この船室の壁がちょっと不思議な感じです。
壁にたくさんのドアがあります。しかもドアばかり。いったいなんでしょうか。
左舷側のキャビンの壁はこうなっています。
そして右舷も。
雰囲気としては刑務所の独房という感じです。時代が時代だけに政治犯や反体制の人物を閉じ込めるための施設でしょうか。
な〜んてとぼけて書いていますが、もうお分かりですね。プールの近くにあるものと言えば、更衣室かシャワールームですね。
船尾のプールの周辺にはこういった施設はありませんでしたので、これは一等客専用ということでしょう。
上の写真では、中央に煙突とエンジンを繋ぐ排気ダクトが通る部屋がありますが、その両側に通路があり、そのシャワー/更衣室があるところを見ると男性用と女性用に別れていたのかもしれません。
裸体にオープンなドイツ人ですが、プールでは現代でも更衣室は男女で分かれています。しかしその割には彼らは混浴がお好きなようですね。市営プールにもサウナが併設されていることがあります。男女の使い分けがどうなっているかは、いろいろあるようですが、女性専用と男女混浴用の二つに分かれているケースがあります。女性は女性専用の部屋を選ぶのだろうと思っていると大間違いで、どちらかというと男女混浴用が好まれるようです。ドイツ人は水着のままサウナに入るなんてお行儀の悪いことはいたしません。全裸です。
この辺りのメンタリティーは日本人である私には理解できませんが、女性も機会があれば自分の裸体をさらしたいんですかね。
コラムニストの山田五郎さんがテレビに出演して言っていたのを覚えているんですが、西洋にはルネッサンス以降、ギリシャ・ローマ的な裸体礼賛の文化とキリスト教/中世的な肉体を隠す文化が共存していて、それが服飾で立体裁断がこれほどまでに発展した理由だ、とのこと。つまり肉体の表面を隠しつつ形を露にするということ。
ということは、隠さなくてもいいという環境ができれば、さらけ出したいという欲求が前面に出てくるということなんでしょうか。
ちょっと船の話題からそれてしまったようです。
サンデッキの船室が完成すると、作業の重心はブリッジデッキに移ります。
私は、1/250モデルの客船制作時、プロムナードデッキがあまりに広く殺風景なので、実際の写真を参考にビーチチェアやビーチパラソルをオリジナルで作りましたが、どこか違和感が残りました。Berlinerさんは、ポツダムのプールサイドをどうしますか?船尾側のデッキもかなり広いですよね。
返信削除きょう、東京は涼しい日曜日で、エアコン要らずです。
Quinquinさん、コメント有り難うございます。
返信削除そうですね。キットによっては、ベンチがついていたり、植木が壁にプリントしてあるものもありますね。このキットにはベンチも植木もデッキチェアもありません。
当造船所はオペレーターに納品できる形でも完成を目指し、什器備品はオペレーターに任せることにします。