プロムナードデッキが完成し、その上のデッキの作業に入りました。
この部分、ボートデッキと呼ぶのかと思ったら、デッキプランには「上部プロムナードデッキ (Oberes Promenadendeck)」となっています。このデッキには1/2人用の客室と無線室、上級船員用の部屋があります。
ポツダム号のデータには客室の等級は1等とツーリストクラス(2等)しかありませんが、客室は特等、特別室、貴賓室なんでしょうね。このデッキの客室は、広さはプロムナードデッキより下層の1等室とさほど変わりませんが、一般の客室と分けて別の層に儲けているところで特別な設備なんだろうと想像できます。
人から聞いた話ですが、一昔前までは、飛行機の国際線では、お金を出したからと言ってファーストクラスの席を予約できるわけではなかったということです。飛行機のファーストクラスは特別席であって、航空会社がお客を選んだということを聞きました。それでも庶民が利用できるのは新婚旅行などといった特別の機会に、航空会社が特別に許可した場合、ということを聞きました。本当ですか?
戦前の船の特別室、特等室はそれに似た設備だったのかもしれません。閑話休題。
無線室と乗組員用のスペースはデッキの前方にあり、一段高くなっています。下の写真を見るとそれがわかります。
側面にはプラットホーム状の部分があります。乗客が行き来するデッキより少しだけ高くしてあるのは運航の安全を確保するためでしょうか。夜の当直を終えて自室に戻った船員が、乗客の視線と話し声に妨げられないように休息するための工夫かもしれません。
上の写真では、そのプラットホームが駅のそれのようになっていますが、これは作りかけです。この後、手すりとステップを付けます。キットに付属する部品では、手すりは白い壁に黒い横線が引かれただけのものですが、今回はこれをリアルに作ることにします。
下の写真が作りかけで、接着前のもの。
前作のTSS Stefan Batoryでは、透明シートに白いラインを引いて手すりを表現しましたが、今回は糸を使って作っています。前作でも一部に使いましたが、400分の1のモデルでは使えるところが限られていて不完全燃焼でした。
今回は全面的にこの手法でいきます。
上の写真、初めて作ったものにしては成功した方だと思いますが、糊の影響か、支柱が若干反ってしまいました。裏側にも支柱を貼れば反りを防止できるでしょうか。
試行錯誤が続きます。
いよいよ、手すりですね。しかしまあ、細かい! 老眼が進んだ身には、そこまで細かく作り込めるか自信がなくなりつつあります。
返信削除私も4〜5年前は糸で手すりを作ったことがありますが、どうもうまく行かず、そのためもあって1/250モデルは手すり必須なので苦手です。
こんど1/250モデルに挑戦するときは、手すりのつくり方を詳しく教えてください。
私もこのところ、老眼ががくっと来たようです。焦点をあわせていたつもりがいつの間にか見ていない、勘に頼って作業している、ということがあって自分でも驚いています。老眼鏡のお世話になりそうです。
返信削除手すりは、糸の加工次第で結構きれいにできるようですよ。例の名人の作品写真集『紙模型でみる日本郵船船舶史 1885 - 1982」に方法が紹介されています。
私も安定して手すりを製作できるようになったら、このブログでも報告しますね。