今回で上部プロムナードデッキがほぼ完成しました。
この上に操舵室のあるデッキがあるのですがその甲板を貼ってしまうと陰になってアクセスしにくくなってしまうところがあり、細かな作業ができなくなってしまいますので、今回は手すり等、細かな部分まで作り込みました。
まずはデッキの全体をご覧に入れます。上から二番目が上部プロムナードデッキです。メインのプロムナードデッキの上にありますが、違いはすべてオープンである点。同じところは一周ぐるっと回れるところ。このデッキにも客室がいくつかありますが、一等でも特別扱いのキャビンだと想像できます。現代のクルーズ船と違って、各部屋専用のバルコニーはありませんが、直ぐに外に出られるというのは、それだけ特権的な扱いということになります。
下の写真はデッキ前方をアップで撮影したもの。一段高くなったところは、上級船員の部屋と無線室のある部分です。どうして一段高くなっているのかは、前にも考察しましたが、下にある社交室の天井を高くするためかもしれませんね。確認できませんが。
この部分は、奥まったところにあり、後からは工作が難しくなりますので、今のうちに手すりを作りました。細かい作業でしたが結構、きれいにできましたね。手すりの水平方向のバーには、ボンドでコーティングした糸を使っているのですが、形状が安定していて、複数を平行に設置するとかなりの強度が出ますので、設置が容易です。
ところでこれと似た部分が、NYKの新田丸級にもありますね。やはり、この船が日本の貨客船デザインに与えた影響、ショック?、は大きいと言えそうです。
そして最後の写真がデッキ後方部分です。アーチを冠した窓が並ぶ部分は、食堂の吹き抜けです。このモデルには、あるはずのない床が設置されています。写真の右端の穴は、水色が反射していますが、プールができます。船尾のプールよりもだいぶ大きいものです。一等客用のプールということでしょうか。プールの下がスモーキングルームというのは、ちょっとユーモアがありますね。ドイツの船なのでヴィッツがあると言うべきか。その間の奥まった部分は、児童遊戯室です。船尾にも同じ設備がありましたので、こちらは一等客のお子様方専用と言うことでしょうか。船尾のものよりも窓が多いようです。こんなところにも差別化が表れています。
食堂吹き抜けの両側は、デッキプランによれば、それぞれゴルフ、卓球場だそうです。運航中は風もあったことでしょうから、果たしてうまく卓球ができたのでしょうか。玉が海に落ちてしまいそうです。スマッシュは禁止ですかね。
この後、いよいよ船の頭脳、ナビゲーションデッキの工作に入ります。安定しているとは言え、手すりがついてしまいましたので壊さないように慎重に作業を進めます。
着々と進んでいますね。階段の手すりも見事。こうして各過程を拝見していると、とても参考になります。これから、救命ボートとボートダビットもたくさん作らなくてはならないし、まだまだ難関が続きますね。ぜひ頑張ってください。私のコンテナ船は、この土・日に風邪をひいたため、一時中断で、なかなか作業が進みません。7月上旬、公開をめざして頑張ります。
返信削除Quinquinさん、コメント有り難うございます。
返信削除製作は修行のようです。
徒に完成を目指さすことなく、目の前のお勤めに注力していくとやがて解脱がかなうのでしょうか。
なんて言いながら、次に作りたいものも出てきたりして。煩悩も尽きません。