鋭意製作中

8月に入りましたまだ完成していません。
今月こそ完成へ!

2010年10月29日金曜日

ウインチの製作 - この英語、正しい?

今回はウインチを作りました。残念ながら箱の各側面にウィンチが描かれているだけ。しかしこれ以上は無理でしょうから、キットに従います。

パーツを切り出し、一つを組み立ててみました(下の図)。


これを本体に設置するのですが、説明書の英語がちょっと変? こんなふうに書かれていました。引用します。


Assemble winches 148, 149 as boxes and glue them on navigation deck between davits place the winches with circles on vertical wall to the ship's axis.


最初の部分、148と149を箱として組み立てろ、というのはいいでしょう。二つを並べるならandで繋ぐべしなんていう細かいことは言いません。

しかし問題は次。その組み立てたものをナビゲーションデッキのダビットの間に付けるんですね。次に接続詞なしに、placeが来ていますがそんなことはまあ目をつぶります。winchesの後、縦の側面にサークルの付いたウインチを船の軸の方に向けて設置します、ってことですか。それじゃあ意味が通じませんから、船の軸に向くべきサークルを縦の壁上に持ったウインチを設置しろ、ってことなんでしょう。何とか直訳すれば。

私には英語の文の善し悪しは判断できませんが、ポーランド語からの翻訳の段階で文字面だけを見て翻訳したような感じがします。

部品を見ながら英語の説明書を読めば意味はわかりますが、テキストだけを見せられて、さあ日本語に翻訳しろと言われたらこういうのは難しいでしょうね。言葉って、実体と照らし合わせて初めて意味が通じるってこともありますよね。

わかりやすく表現すれば、こういうことになるでしょうか。
「ウインチを、その垂直の側面のサークルが船の軸を向くように設置します」

はい、その通りに設置しました。

2010年10月25日月曜日

最後のステップ - 今回最高の出来

残っていた最後の階段が完成しました。


単体としては今回作ったステップの中で最高のできでした。だんだん上手になってしまうということ自体、未熟な証拠なんですが、模型というのは自己満足の世界ですからそれでよし!

しかしもう視力が限界です。これに焦点を合わせること自体難しい。老眼かもしれませんが、400分の1モデルはもう今回限りにしようと心に誓いました。製作し飾っておくことのには都合の良いサイズなのですが、細部の工作は私の能力の限界、いやそれを超えています。

2010年10月24日日曜日

前方ステップ

Stefan Batoryの製作は、進捗に関する記事が最近ありませんが、こつこつ作っています。


今回は、ナビゲーションデッキとボートデッキを繋ぐ階段を作りました。この部分、手すりはフェンスと組み合わされているはずなのですが、そこまで作る自信がないために、壁で囲まれたものにしてしまいました。ナビゲーションデッキ上の転落防止柵も同様。

ステップは、いつものようにキットに付属する板に印刷したものではなく、一段一段自作したものですが、これに時間がかかります。それにこの作業をするのは時間的な制約がありなかなか進みません。

ステップを作るには1 mmに満たない間隔の平行線を引いてそこにスリットを入れるという作業なのですが、電灯の光では手元が暗く、したがって外が明るいうちにしか作業ができません。しかし時間が自由になる職業だとは言っても昼間っから模型作りってわけにもいきませんしね・・。

それで進み具合が遅いわけなんですが、今日は、後方のナビゲーションデッキとサンデッキを結ぶ階段も一つ作りましたので残りあと一つ。一つ作るのに現在1時間くらいかかっていますが作る度にスキルは上昇します。といっても下手っピーのレベルを出ないのですが、せいぜい楽しむことにします。

参考:ステップの自作方法

2010年10月22日金曜日

硬貨を重りとして使う - 最も有利な資産運用?



紙模型の製作では、糊が乾くまで部品を押さえていなければならないことがあります。しかし指で押さえていると力が一定でなく、押さえられる部分も局所に限られ、具合が悪い。それに何と言っても、指を動かさずに押さえているのは大変な骨の折れる仕事です。

そこで平面的なものの接着なら重りを載せて接着面が密着するように、あるいは糊の湿気で歪みが出ないように基礎を固定するという方法があります。その重りですが、皆さんどんなものを使っていますか。本格的に紙模型を作っていらっしゃる方は、天秤用の重りを持っていたり、あるいは大きさの違うナットを集めていたり、塗料の容器に水や砂を入れて応用したり、いろいろと工夫しているようです。

ドイツの紙模型のインターネットフォーラム(掲示板)に掲載された製作記をみると中にはコインを重りに使っている人もいますね。私も部品の大きさを示すのに1ユーロセントのコインを使ったことがありましたが、貨幣を道具にするのってちょっと抵抗があります。子供の頃、お金をおはじきとかおもちゃにしていて大人に叱られた経験、ありませんか。日本人は、貨幣に対してなにか合理化されない、呪術的な感情を抱いていますから、私を含め、コインを模型作りの道具として使うってことにはやはり躊躇しますよね。

一方ドイツ人にはそういう考えがないのか、お金を道具に、あるいはおもちゃにする人も多いようです。でも考えてみるとコインって結構都合の良い重りですよね。特にユーロ貨幣は、1セントも銅ですし、1、2、5セント、1、2ユーロと重さの違うコインも充実していますし、大きさも手頃。それに何と言っても無駄がない。

道具って資産の中では固定資産に属します。固定って言うのは流動性が乏しい、つまり交換できる可能性が低いってことです。お金で分銅なりナットなりを購入して使った方がお行儀はいいですが、資産運用面で見ると、現金と言う最も流動性が高く、しかも価値の変わりにくいものを、みすみす流動性に乏しく、あるいは貨幣に交換するの際に価値を失いやすいものに取り替えてしまうってことですから、あまりクレバーとは言えませんね。

コインを重りとして使うって、流動資産をそのまま固定資産としても使うっていう夢のような話。例えてみれば、食べられ、しかも住める「お菓子の家」みたいなものじゃないですか。例えが悪いかな?

いずれにしろ、我が造船所も次の製作からはコインを重りに使う? やっぱり抵抗があるなあ・・。

2010年10月20日水曜日

素材の長短 - 紙 vs プラスチック

現在製作中のTSS Stefan Batoryは紙模型です。ドイツ語ですとKartonmodellと言います。Kartonは厚紙のことですが、紙で船を製作したのは、 初めてと言って良いでしょう。

そういえば子供の頃、紙で航空母艦を作ったことがありました。といっても子供の工作の範囲を出ないもので、図面に従って作製したわけではありませんでした。それでも子供心にはうまくできたかなと思って祖父に見せたところ、大人でそういうことをする人は、もっと細かいところまで作るよ、と言ったのを思い出します。そのときには、それがどんなことなのかわかりませんでしたが、今やっていることがそうなんですね。

その後、プラモデルで軍艦などを作ったことがありましたが、客船はあまり経験がありません。そもそも私の住んでいた田舎の模型店にはそもそも客船の模型なんてほとんどありませんでしたから。作ったものと言えば、カーフェリーさんふらわぁ(確か8)、日本カーフェリー?のうちの一隻、モーレタリア、フランスくらいでしょうか。どれも子供の自己満足の範囲でしたが。

それでも作ってみるとなんか本物っぽいなあと満足したものです(それを自己満足というのですね)。

しかし今考えてみると、どうもプラスチックのモデルというのは、本物っぽくないところがある。それは板の厚み。

ブルワークや壁などが一枚で垂直に立つところがあるとこれはどう考えても実際だったら厚過ぎるってことになります。

今、紙で船を作ってみると、その点では紙という素材にアドバンテージがあるのがわかります。何といっても薄いですから、そこは本物っぽい感じがしますね。

一方、プラスチックの有利な点は形でしょうね。予め成型してあるのでいろいろなところが形で表現できる。それに対して紙だと、すべて平面から作るので、その大きさ次第ではどうしても無理がでてきて、キットの場合は印刷でごまかすことになる。その典型が窓でしょうか。400分の1のモデルだと丸窓は1 mm以下になりますので、これを穿つのはかなり難しい。針や錐のようなものを使えばできるかもしませんが、どうなんでしょうね。その点、プラスモデルは予め形ができていますから、穿たれていなくとも形で表現できます。

というわけで今のところ、船の模型を作る素材として紙にもプラスチックにも一長一短あるというのが私の印象なのですが、しだいに紙の魅力を感じるようになってきました。

紙は弱い素材ですが、その弱さ故に自由になる度合いが大きいんじゃないかと感じています。そして工作の余地が大きい。Stefan Batoryは、400分の1ですから、その余地も直ぐに限界に達してしまうのですが、もう少し大きなもの、例えば250分の1くらいならかなり手をかける余地ができるんじゃないかなと今から楽しみ。

Stefan Batoryには悪いのですが、もう次は何を作ろうかとの思いが広がってしまいます。でもその前にStefan Batoryを完成させないと!

2010年10月17日日曜日

前方マストの製作 - 船の表情

今回は、前方のマストを製作しました。難航の末、ようやく完成です。


何が難しいかったかというと前方に突き出たアンテナ(?)。これは直径0.3 mmの針金で作るのですが、これまでの糊では全く歯が立ちませんでした。仕方なく、女房が鍋の把っ手の修理用に買った「瞬間」接着剤を拝借したのですが、これが「瞬間」というわりには乾きが遅く苦労させられました。ちなみにその接着剤はUHU Sekunden Alleskleber。敢えて訳すと「UHU秒速万能接着剤」といったところでしょうか。

UHU社は、ドイツにも法人がありますが、本部はスイスのようですね。ドイツではよく見かける糊メーカーです。これまでの接着にもこの会社のUHU Vielzweckkleber、敢えて訳せば「UHU多目的接着剤」、を使っていました。乾くスピードが自分の技量に合っていて気に入っていたのですが、金属同士の接着には向いていないようです。

また金属同士を所定の位置に持って行くのにも苦労しました。私の使っているピンセットは磁性があり細い針金がくっついてしまうんですよね。糊が乾くまでは、磁性の力の方が強く接着位置にパーツを保つことができません。

何とか針金同士をくっつけたら後は磁性を使って針金に触れずに位置を調整するなんてことをしてようやくできました。

できはあまり良いとは言えませんがトップに載せると、ブリッジ、マスト、ファンネルが船の表情を作り出してくれて、嬉しくなります。

このマストはこの船がMaasdamからStefan Batoryになった時点で設置されたもの。60年代の末のことですが、「帆柱」然としたマストからこういうアンテナ、レーダー類の設置のためのタワーになってルックスが近代的になったようです。時を同じくしてファンネルも交換されました。

このマスト、実際にはいろいろとワイヤーが付くのですが、それを模型で再現する場合、強度的に耐えられるかどうか検討してみます。今は撮影のために載せただけです。接着は最後になるでしょう。

2010年10月15日金曜日

ステップの転落防止柵 - 「よそ見」しないでね。

マストを作っているのですが難航しています。

糊の乾く間にステップの周りに転落防止柵を自作しました。ボートデッキにはその下のプロムナードデッキに続く階段が印刷で表現されています。印刷であることも気に入らないのですが、それがデッキに露出しているのも気に入りません。手すりがないのと同じでこれでは船が揺れたときにお客が階段の開口部に落ちてしまうではないですか。そこで開口部(印刷ですが)の周りを転落防止用の柵で囲むことにしました。

下の写真がそれです。



紙を細く切ってそれをコの字型に成型しトップにウッドを表現する塗装をして貼り付けるだけです。簡単な割に結構本物っぽく見せるアクセントです。

Stefan Batoryの建造、既にいろいろなところで不具合が出ています。恥ずかしくてご覧に入れられないところは数しれず・・。

それでもできる限り細かいところを作り込んで行きます。一つにはこの工作自体を習作に位置づけているということもあるのですが、たとえ失敗したところがあってもうまくいった光る部分があるとそこで視線を捕まえて失敗した箇所から見る人の目をそらすことにができるかなと考えたからです。

ドイツ語でBlickfang(ブリックファング)という言葉があります。直訳すると「視線(Blick)-捕捉(Fang)」ですが、まさにこれです。見る人の目を釘付けにできるようなハイライト。最後まで諦めずに作ります!