今回の艤装部品は、ファンネル脇についてるベンチレーターです。艤装品としては大きな部類ですが形が複雑なので工作は結構めんどうです。
まずは、型紙をご覧に入れますが、こんな形です。面倒なのは、この型では紙の厚みを考慮せずにアウトラインを印刷していあること。そのまま切り出すと厚みの分だけ狂ってきますので、どこで調整するかを考えて切り出します。なるべく形の単純な部分で調整するのが賢明ですね。例えば直線部分とか。
組み立てるとカタツムリのようになります。突起部分はモーターが入るところですが、塗装でアウトラインや紙の白を消しておきます。
ファンネルの脇に設置するとこのようになります。これはエンジンへの吸気用のベンチレーターだと思われます。強制吸気ですね。こんなところもモダンな仕掛けになっています。
ところでこの複雑な形、カタツムリと表現しましたが、何かに似ていると思ったらバイオリンなど弦楽器の柄の頭に付いてる装飾にそっくり。カタツムリのことをドイツ語でSchnecke(シュネッケ)と言いますが、これは、まさにバイオリンやチェロなどの頭部の渦巻き装飾のことを表す単語でもあります。このベンチレーターは、機能から必然的にそんな形になったのでしょうか、それとも設計者が音楽好きで、設計のときに楽器の形が頭をよぎったのでしょうか。
無意識のうちに日頃見慣れたもののイメージを使っているということはありそうなことですね。下の写真は、近所の楽器工房のショーウィンドーです。ガラスに映った通りばかりがよく見えて、あまりいい写真ではありませんが。
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