ものごとを成し遂げるには、妥協も必要だと言うことをまずは申し上げておきましょう。
これまでの工作で、一番うまくいかなかった部分、そして最も苦手とする部分は、何といってもステップ。目が悪くなったということもあるのですが、実際の縮尺通り1 mmに満たない幅で何枚も横板を並べていくというのは、私の技術ではできない。いや、できないことはありませんが、安定してはできない。それならいっそのこと、ペーパークラフトキットにある通り、細かな部分は作らずに滑り台状にして満足するか(下の写真の右上)、とも考えたのですが、それも悲しい。
それではAll or Nothingの後者になってしまいます。それなら、同じ妥協をするにしても穏やかな妥協をする方を選ぼうか、ということにしました。
上の写真ですが、まずはステップ一段の高さを1 mmとか1/√2 mmとかではなく、現段階で確実にできる1.5 mmにして部材を切り出したものです。側面には目印になるように高さ1.5 mmで平行線がひかれています。ステップ用の板は、なくしても慌てないように必要数以上を作っておきます。
上の写真のように、ステップ用の板を側面に貼っていきます。接着にはやはり木工用ボンドを使いました。
次に下の写真のように、反対側の側面も設置します。
上の写真は、ステップ部分が完成し、手すりを作っているところ。作り方は普通の手すりと同じです。
下の写真では、それを台紙から切り出したところ。
上の写真は手すりとステップ部分を接続したところですが、接着面が少なく苦労しました。この点は次回、何とか対策を講じることしましょう。
そして下の写真のように本体に載せました。
今回、ステップの間隔(高さ)を1.5 mmにしましたので、これまでに比べると工作は非常に楽でした。しかし1.5 mmっていうと、実際には250倍しますので、375 mmなんですね。そんな高いステップは実用になりませんが、雰囲気ということでご容赦頂くことにしましょう。
次回は、上部プロムナードデッキの手すり(柵)を作ります。
知らないうちに再開していたのですね。寒い冬は、恰好の造船シーズンかもしれませんね。階段のステップまで作ってしまうとは、さすが。私にはとてもできません。また、サイトを見る楽しみが増えました。
返信削除Quinquinさん、コメントを有り難うございます。
返信削除冬は日が落ちるのが早いのであまり仕事になりません。当造船所の労働者もようやく働き始めましたが、組合は春のストライキを予定しています。
こんばんは。
返信削除すごい技術ですよ!
東大阪の職人たちもびっくり!
さすが「師匠」と呼ばせていただきましょう!
ふねきちさん、
返信削除お褒めに預かり光栄ですが、やはりこういうところは「年季」がものをいいますね。私などまだまだです。
こういう細かい作業は作業用の固定式ルーペを使うといいのかもしれません。