鋭意製作中

8月に入りましたまだ完成していません。
今月こそ完成へ!

2014年6月30日月曜日

NDL Potsdam (102) - 上部プロムナードデッキの工作

 メインのプロムナードデッキの上に「上部プロムナード」と呼ばれるデッキがあります。ここはオープンなデッキでデッキ上を一周歩けます。ここにボートダビッドやボートを下ろすための装置を設置するための工作をします。

 まずは桁です。紙を二枚重ねて強度を出します。

Träger
  設置するとこんな感じになります。メインのプロムナードデッキにもこんな構造がありましたね。


Oberes Promenadendeck
次にその桁の上にボートウィンチの作業プラットホームを設置します。ところでこの縦のラインは何を表現しているんでしょう?

Arbeitsplattform für Boodswinden
  下の写真は、上部プロムナードデッキにその作業プラットホームを設置する前です。このデッキのハウス内には、一等客室が設置されています。一等客室はメインプロムナードデッキ下のAデッキにも設置されているようですが、上部プロムナードデッキの一等室は特等なんでしょうか。
 しかし配置図を見た限りではそれほど広い客室でもなさそうなので特等というわけではなさそうですが、見晴らしはよかったでしょうね。現代の客船のようにベランダ付の部屋はないわけですが、オープンな上部プロムナードデッキがベランダ代わりといったところでしょうか。


 さてその桁の上にプラットホームを設置しました。デッキはこれで半分隠れてしまったわけですが、日陰を作るためには都合がよかったのかもしれません。


 次回はボートダビッドを設置しましょう。

2014年6月26日木曜日

NDL Potsdam (101) - 錨の作成(3)

 メインのアンカーも完成し、取り付けました。

 普通の工作です。本来はただ定位置に糊付けするだけなのですが、それではつまらないので、ホースパイプの「出口」を表現して、そこから出ている雰囲気をだしました。

Ausgang der Ankerklüse

 下が取り付けたところですが、どうですか。穴から出ているように見えますか。


 実際にホースパイプを作るのも一案でしたが、それには予め工作しておかなければなりませんでしたので諦めました。

 次回は上部プロムナードデッキ(ボートデッキ)を完成させます。

2014年6月21日土曜日

NDL Potsdam (100) - 錨の作成(2)

 いよいよNDL Potsdam 製作100回目の投稿です。一体いつになったら完成するのでしょうか。

 今回は前方に配置する予備の錨です。作成の方法は前回と同じですが、大型になった分部材が増えました。


 底の部分を作り、次に上部を接着します。


 ソリッドな印象がいいですね。設置する場所ですが、錨がマーキングしてあるのは後方と同じ。細かい部分の製作を省いて全体の印象を楽しみたいモデラーのための配慮でしょう。このモデル、随所にそういうところがあります。設計図にもパターン1と2という具合に、選択できます。


 まだ接着していないのですが、できた錨をマーキングの上に載せてみました。ちょっとサイズが違うようで、マーキングの一部がはみ出してします。しかし今からこれを修正する気は起きません。錨の陰という解釈で勘弁してもらうことにしましょう。インド洋の強い日差しの下ではこれほどはっきりと陰ができるのです・・。


2014年6月8日日曜日

NDL Potsdam (99) - 錨の作成(1)

 いよいよAnker)を作ります。錨も船の重要な魅力の一つ。しっかり作りたい。まずは後部甲板上の予備の錨。

 部材はこちらです。既に厚紙を二枚貼り合わせたものを切り出しています。やはり250分の1となると部材も多いですね。そして立体的です。このまま組み立てても十分だと思いますが・・


 余計なことをしたくなるのが人の性、いや私の癖。頭の輪の部分はペイントで表現されていますが、それを実際にリングで表現しましょう。黒い厚紙を細く切って輪を作ります。


 ペイントで表現された頭を切り取り、代わりにこの輪を接着しました。


 写真で見るとほとんど変わりませんね。それでも自己満足ということでお許し下さい。


 接着する部分には、甲板に錨が描かれています。つまりこの錨自体、作らなくても簡易表現でなんとかなります。でもそこを何とかしないのが当造船所のモットーです。

 次回は前方の甲板上のものを作成します。

2014年6月5日木曜日

NDL Potsdam (98) - エンジン・テレグラフの作成と設置

 今回はエンジン・テレグラフMaschinentelegraf)を作成して設置します。部材番号は111。2つ作ります。


 部材を見ると円柱の上に半円が載るようになっていますが、半円の側面をfで作れという無理な要求が出ています。その通りにやってもこのサイズではきれいにはできそうもないので、この紙を4枚重ねてはり合わせ、パンチで円形にくり抜き、それを半分に切ったものを載せることにしました。エッジは水彩ペンで塗ります。



 こんな感じにできました。円柱の上下底面の直径は2.5 mmくらいでしょうか。この程度なら工作はまったく問題なし。上部の機材の部分はちょっと塗りムラがありますね。気になるようなら後でポスターカラーを筆塗りしましょう。

 ブリッジに設置しました。塗りムラはそれほど気になりませんのでこのままにしましょう。



 エンジン・テレグラフは、ドイツ語ではMaschientelegrafと言います。Maschinenは機械、この場合、機関ですから、英語とほとんど同じということですね。
 今の船はこの操作がエンジンに直結しているのでしょうが、かつてはこの装置を通じて機関室に命令が伝わり、機関士がそれに合わせて機関をコントロールしたのでしょうね。まさにテレグラフ!




2014年6月4日水曜日

NDL Potsdam (97) - デリックブームの作成と設置

 今回でデリックブームSchwergutbaum)を完成させ本体に設置します。

 まずはこれまでに作っておいたブーム(Baum)にヒンジ(105l: Gelenk)を付けます。エッジの部分が白く出ますので水彩ペンで塗っておきます。白い部分が残ると結構目立ちますので。

Bäume mit Gelenken, Kante sind gelb gestrichen
  そして本体に設置します。本体部分(マストに付いているデリックの台座)にもヒンジがあり、それに接着します。後方のマストに、前を向いて斜めに付くブームがありますが、その台座ヒンジは要注意。斜めに向けて接着しなければいけなかったのに、マーキング通りに真っ直ぐに設置していたばかりにそのままだとブームが付きません。ボンドでごまかそうかとも思ったのですが、何とか切り取って付け直しました。下手をするとせっかく作った本体を傷めてしまいますので危ない作業でした。
 こういう作業は「積み木」に似ていますね。既に作ってある部分、特にディテールは脆く、一度作ってしまうと後からの修正が難しくなります。


 前方にもブームが付きました。貨客船らしくなりました。うっとりしてしまいます。


 最後の写真はおまけになりますが、現時点での作業進捗状況です。マストも付き、荷役装置も付いて貨客船らしくなりました。

NDL Potsdam im Bau, 04.06.2014
この当時の「客船」は、ほとんどがパッセンジャーオンリーではなく正確に言えば「貨客船」。現代のクルーズ客船にはみられないような大型の荷役装置が付いていてそれがアクセントになっています。考えてみると船は本来、貨物を運ぶためのものであって、大陸間の人の移動の主役になったのは、現代の飛行機全盛をみると一時的なものだったのかもしれませんね。この当時、どんなに豪華な客室が設置されようと貨物の上に人が乗っかっていることに変わりはなかったわけです。そういうところにロマンを感じるんですけどね、私は。