大震災を東京で経験し3月16日にベルリンに戻りました。成田を発ったのは15日でしたが、この日は私の住む街からは、成田空港へは電車もバスも出ておらずに難儀をしましたが何とかたどり着き、予約してあったエールフランス便で出発することができました。女房、家族を残して日本を発ちましたので後ろ髪を引かれる思いでした。
成田を午後に出たエールフランス便は、本来のスケジュールならパリへ直行し、その地で乗り換えれば同日の夕刻にはベルリンに着くはずでした。しかし原発事故の影響か、乗務員の交替と給油のためにソウル経由になっており、出発も遅れたことからパリ到着は深夜。エールフランスが手配してくれた空港内のホテルで一夜を明かし、翌日の便でようやくベルリンに着きました。
こういうことがあると心の中も大激震が走り、将来のことなどもいろいろと考えさせられます。将来、ずっとベルリンに住むべきなのか、住めるのかなど。そうなると住み慣れたベルリンを去って帰国という選択肢も頭に浮かんできます。
原発が危機的な状況でしたので、家族を危険な場所に残して自分だけは船模型作りという気分にもなりませんでした。
以前は船の模型を作るのはベルリンに住むのと同様に、それだけでも楽しい行為だったのに、将来帰国するとしたらこの船を持って行けるのかどうか、なんて考え始めたら作業に集中できません。そんな気持ちで作るのも申し訳ないので、気持ちに逆らわずに作業を一時中断することにしました。気持ちの整理がつけばまた作業を開始します。
今回ばかりは本当にショックでした。
ドイツ人の紙模型仲間の数人からお見舞いのメールをもらいました。被災された方々は本当にお気の毒でした。亡くなられた方のご冥福を祈っております。
阪神大震災の時もショックを受けましたが、今回の震災はそれ以上の衝撃でした。
返信削除東北地方に知人が居るわけではありませんが、何をするにも不謹慎な気がして・・・。
船云々どころではありませんよね。
ご家族は日本に残されたままなんですね。
ご心配ですね。でも日本は必ず復活します!
再開を楽しみにしていますね。
返信削除日本は必ず立ち直ります!!
ふねきちさん、
返信削除ダンケ・シェーン!
こちらも気持ちを鎮めて必ず再開します。
Berliner
Dockさん、コメント有り難うございます。ご返答が遅れましてごめんなさい。スパムフィルターに引っかかっていてコメントに気づくのが遅れました。
返信削除このところようやく製作を再開したのですが、それも束の間、仕事に忙殺されています。震災で発注を控えていた企業が、そろそろどっと発注し出したようです。