鋭意製作中

8月に入りましたまだ完成していません。
今月こそ完成へ!

2012年2月26日日曜日

NDL Potsdam (51) - スポーツデッキと上部プロムナードデッキを結ぶステップ

ものごとを成し遂げるには、妥協も必要だと言うことをまずは申し上げておきましょう。

これまでの工作で、一番うまくいかなかった部分、そして最も苦手とする部分は、何といってもステップ。目が悪くなったということもあるのですが、実際の縮尺通り1 mmに満たない幅で何枚も横板を並べていくというのは、私の技術ではできない。いや、できないことはありませんが、安定してはできない。それならいっそのこと、ペーパークラフトキットにある通り、細かな部分は作らずに滑り台状にして満足するか(下の写真の右上)、とも考えたのですが、それも悲しい。

それではAll or Nothingの後者になってしまいます。それなら、同じ妥協をするにしても穏やかな妥協をする方を選ぼうか、ということにしました。




上の写真ですが、まずはステップ一段の高さを1 mmとか1/√2 mmとかではなく、現段階で確実にできる1.5 mmにして部材を切り出したものです。側面には目印になるように高さ1.5 mmで平行線がひかれています。ステップ用の板は、なくしても慌てないように必要数以上を作っておきます。



上の写真のように、ステップ用の板を側面に貼っていきます。接着にはやはり木工用ボンドを使いました。

次に下の写真のように、反対側の側面も設置します。



上の写真は、ステップ部分が完成し、手すりを作っているところ。作り方は普通の手すりと同じです。

下の写真では、それを台紙から切り出したところ。



上の写真は手すりとステップ部分を接続したところですが、接着面が少なく苦労しました。この点は次回、何とか対策を講じることしましょう。

そして下の写真のように本体に載せました。


今回、ステップの間隔(高さ)を1.5 mmにしましたので、これまでに比べると工作は非常に楽でした。しかし1.5 mmっていうと、実際には250倍しますので、375 mmなんですね。そんな高いステップは実用になりませんが、雰囲気ということでご容赦頂くことにしましょう。

次回は、上部プロムナードデッキの手すり(柵)を作ります。

2012年2月25日土曜日

NDL Potsdam (50) - 作業再再開 - 手すり7

スポーツデッキの手すりも今日が最終回です。

まずは紙に手すりの形を移して、Stabiloペンで色を付けました。



それをアートナイフとハサミを使って切り出します。幅1 mmなのでカーブした部分は、カットするのに要注意です。



そしてボンドを支柱の上に載せて、そこにトップのウッドを貼っていきます。細く切った紙はどんなふうにも曲がりますので、なるべく歪まないように慎重に貼っていきますが、慎重過ぎてもたもたしているとボンドが乾いてしまって接着力がなくってしまいますので、スピートが勝負になります。下の写真、なかなかきれいに歪まずに接着できたようですが・・。




大きく拡大してみるとやっぱりちょっと歪んでいますね。このくらいは我慢の範囲ということで、ご容赦頂きましょう。


これでこのデッキの手すりが完成。寄りかかって水平線を眺めることができますね。

次回はこのデッキと丈夫プロムナードデッキを結ぶステップを作ります。

2012年2月22日水曜日

NDL Potsdam (49) - 作業再再開 - 手すり6

今回も手すりです。この船は1934年に竣工していますが、この時代の船は手すりの部分が多く、形も複雑ですね。時代が下るに従って、客船の手すり部分は単純化し数も少なくなって行くようです。但し、近年のベランダ付の船室を多く持つクルーズ船が現れるまで。あれを作るとなったらゾッとしますが、ポツダム号の手すりもすべて作るのは大変な作業です。

と嘆いても作業は進みませんので、根気で勝負。一つ一つ片付けます。

今回は、スポーツデッキ後方の手すりでR部分もありかなり大変です。58hというのがそれです。もちろんこの部材をそのまま貼ってしまえば、簡単なのですが、これでは「絵に描いた餅」ならぬ、「絵に描いた手すり」で面白くありませんので、いつものように糸を使って手すりを表現します。



上の58hの部材ですが、真ん中の部分が軽く湾曲しているのがわかりますか。これは甲板の湾曲に合わせたものです。糸は真っ直ぐに貼るのは比較的簡単なのですが、この曲線部は厄介かもしれません。

まず下の写真のように支柱部分をの両側をカットします。なるべく細くした方が支柱らしくなるのは言うまでもありませんが、限度を超えて細くしようとすると、細い部分が破れてしまったりしてうまくいきません。下の例では、赤でマークした部分が一箇所とれてしまいました。この部分は後で作り直すことにします。尤も支柱が一本くらいなくても、気づかないと思いますし、設計者も果たしてどこまで忠実に描いているかわかりませんので、気にする必要もないのかもしれませんが、一応モデル設計者のデザインを忠実に再現します。



下の写真が不要部分を切り抜いたところです。



そして下の写真のように糸を横棒として貼付けました。中央の曲線も何とかうまくできたようです。接着剤はボンドを使いましたが、乾燥しないうちに糸を載せなければいけませんので時間との勝負になります。また木工用ボンドは、乾燥するまで白くて不透明ですので、それを支柱に塗ると糸を貼る線が見えなくなってしまいますので、これも厄介です。しかし透明な化学糊よりもボンドの方が乾いたときの接着力が強いようですので、やはりこれを使用します。



糸を貼付けたボンドが乾いたら、台紙からの切り出しますが、切り出しにはハサミを使った方が良いようです。カッターでは横向きの力がかかりますので、支柱がそれによって折れてしまったり、とれてしまったりするときがあるからです。
切り出したら、先ほどとれてしまった支柱を別の部材で修復します。



上の写真の台紙部分に、丸を表した矢印があるのがわかりますか。それはその上の部分にRをつけろと言う指示です。今回は二箇所を90°曲げます。曲げるのにはボールペンの腹などを使いますが、今回はRが結構きついのでボールペンの真を型にしました。

下の写真は折り曲げたところです。なかなかきれいにできました。少し放置して、修正するなどして形を安定させます。



目的の場所に接着しました。角を挟む二辺にまず糊付けして、R部分にすき間ができないように接着します。その後糊が乾いたら最後の一辺にも糊付けして接着し、出来上がりです。


この部分にもトップにウッドが載りますが、前回の方法を応用することで、きれいにできるでしょうか。

2012年2月19日日曜日

NDL Potsdam (48) - 作業再再開 - 手すり5

ふねきちさんの熱きご要望にお応えして、ちょっとですが作業を再開しました。
老眼の目を酷使し、女房の目を盗んで・・となかなか大変です。

今日の作業は、手すりのトップのウッドを表現してみました。この部分は、手すりの支柱と一緒に作ろうと考えたのですが、折り曲げるのがうまくいきそうにないので、切り離して別の部材をトップに載せることにしました。

まずは厚紙にStabiloペンで色を塗ります。


本当は油性ペンにすると光沢が出てそれらしくなるのですが、eddingペンは液漏れするなど扱いが厄介なので、水性のStabiloにしました。光沢を出したいなら仕上げにクリアラッカーを塗ると良いかもしれません。

しみこんだ顔料が乾いたところで、1 mm幅にカットします。乾かないうちにカットすると歪んだりうまく切れなません。



切り出した部材は、歪まないようにして、手すりのトップに木工用ボンドを塗って載せます。全部の支柱の頭に糊付けする必要はありませんが、なるべく多く糊付けした方が安定します。どれくらいの量と間隔で糊を置いて行くかは、乾燥するスピードと自分の作業のスピードで調節するのが良いでしょう。


接着剤が乾燥したら、余分な部分をカットして出来上がりです。


茶色の部分が良いアクセントになっています。