鋭意製作中

8月に入りましたまだ完成していません。
今月こそ完成へ!

2011年11月29日火曜日

NDL Potsdam (47) - 作業再再開 - 手すり3

今日は、いよいよ手すりを台紙から切り離します。

下の写真は四本のバーをつけ終わったところ。拡大すると所々に間隔の狭い部分と広い部分ができてしまっていますが、これくらいはご愛嬌ということでお許しあれ。


下の写真は、台紙から切り離したところ。無事に取り出せました。縦の支柱が台紙とくっついていましたのでそれを切り離せばとれますが、切るというよりは、ナイフを上から押し付けて潰して切断するという感じの方がうまくいきます。ナイフを横に動かして切ろうとすると、どうしても横への力が働いて支柱が曲がってしまいます。



上の写真では、この柵のトップのウッドが載る部分を紙で残してあります。この部分を褐色に塗ってウッドの感じで仕上げようと考えていたのですが、これを水平に折り曲げるのは難しそうですので、とりあえず切り離してみました(下の写真)。


バー四本で繋がっていますので、下の写真をご覧になればわかるようにかなり頑丈です。片持ちでも、コーティングした糸の弾力のお陰で形状は安定したままです。


はい、最後は木工用ボンドで本体に接着しました。化学糊でも付きますが、こういう部材は糊が乾いたときに修正しようとすると、化学糊だと力を加えるとはがれてしまうことがありますので、木工用ボンドの方が重宝します。


さて課題はトップのウッド部分なのですがどうしましょうか。紙の細い帯を作って着色した上で接着というのも良いのですが、それだと曲線部はかなり難しくなりそうです。

もう一つの案としては、少し太めの糸を木工用ボンドでコーティングして着色後にトップに載せるというやり方。コーティングした上からだと着色がうまくいくかどうか不安があります。

2011年11月21日月曜日

NDL Potsdam (46) - 作業再再開 - 手すり2

造船所が廃業していないことを示すために、昨日に引き続き、またこんな細かい途中工程をご覧に入れることにしました。

機能の手すり(柵)の二本目の横バーです。昨日は一挙に糊付けしましたが、今回は支柱5本くらいずつ糊付けして、それを繰り返すことで全体を接着しました。

二本目接着後の写真です。



部分的な作業を繰り返すと、バーの直線性が損なわれるかなと心配したのですが、そんなことはありませんでした。糊が乾いて硬直する前に糸を載せますので、安定性はこちらのやり方の方が高いのではないかと思います。

まだあと二本接着しなければなりません。

2011年11月20日日曜日

NDL Potsdam (45) - 作業再再開 - 手すり

ふねきちさん、コメントへの回答、こちらに書きますよ。

はい、再再開しました。これからこの「再」の字がいくつ付くんでしょうね。船が完成する頃には、ブログはほとんどこの字だけで埋まっていたりして。

あるいは、何回再開しても、それはやはり「再開」であって、そもそも「再再開」などというのはおかしいのでしょうか。

そんなことはどうでもいいことですね。ふねきちさんに言われて急いで再開しましたので、まだ一つの部分ができる前の状態ですが、とりあえずご覧あれ。今日の作業は、手すりの一部です。下の写真を参照。


中央の部材で作業が進んでいて、手すりの支柱になる部分を残して間隙部を切り抜きました。そこにボンドをコーティングした糸を接着しました。これだけ大きな部分を接着するのは難しいですね。手際よくやらないと、最初に糊付けした部分が、最後に糊を置いた頃にはもう乾いてしまって、接着力を失っているということもあります。糊付けは面倒でも部分的にやって、それを繰り返した方が、結局は手間がかからず、しっかりと糸を接着できるかもしれません。

しかしこのシートだけでも何と手すりの部材が多いことか。

日が短くなってくると、こういう細かい仕事に挑戦する意欲が失われてきます。冬至まであと一ヶ月足らずですが、午後4時には大分暗くなっているし、そうでなくても北ヨーロッパの冬の空はべったりと低い雲が地上の人間世界を圧迫していますので、一層仕事の意欲が奪われます。

ふねきちさんは、ヨーロッパの夜をご存知ですか。夜が暗いというのは、夏の白夜でもない限り日本もドイツも変わりません。日本とドイツが違うのは、そのくらい夜を人工の灯で明るくしようとしないところでしょうか。レストラン、酒場はもちろん、街路や住宅だって、灯はあってもうすぼんやりとしていっこうに明るくありません。

ドイツに来たばかりの頃は、ゲルマン人は暗い森で生活していた時代が長かったから、暗いところに慣れていて明るい照明を必要としないのかな、と思っていたのですが、どうもそうばかりではないようです。夜というのは、暗いもので、その暗さを楽しむもの。暗いという自然に逆らって昼間のように明るくしてまで仕事や細かい作業をするなんていう不自然は許されないんでしょうね、この国では。

というわけで冬の間は、濃霧の中を行く船のごとく、進んだり止まったりですが、どうかお許しあれ。

ふねきちさんのブログは、作業の進捗如何に関わらず、拝見しています。神戸の明るい空が羨ましい。